指示は具体的であれ。 | ゴウブログ

ゴウブログ

シンガポールでがんばってます。

2010年度の概算要求額が過去最高の95兆円になっています。コスト削減を謳っていたのに、2009年度よりも10兆円も多い。ちなみに税収入は40兆くらいなので、50兆くらいは国債でカバー。つまり国民の借金。



うーんと、

月給40万円の人が、生活に必要だからと言って大型冷蔵庫や大型TVを買い、吸引力が変わらないんですとダイソンの掃除機を買い、時代は情報収集だとパソコンを買い、いやいや娯楽も大事だろうとゲーム機を買い、たまには息抜きも必要だと海外旅行を計画、合計で95万円を使う予定を立ててる感じかな?でもって55万円は消費者金融、と♪


選挙時に理想をぶちまけ、あらゆる方面から財源を懸念視されながらも予算はコスト削減と埋蔵金があるから大丈夫だと言っていたのに、すごく悲しい方向に進んでいる気がしてなりません。


そんな中、関係閣僚は口を揃えて『出来る限り削減努力をしなさい』と言っています。総理も『額ありきではない。圧縮できるものは、できる限りしなさいということだ。九十二兆円にとどまらず、もっと削減する努力を求めたい』とのこと。(なんで削減がたったの3兆円なのかは知らんけど 汗)


上記月給40万円の人に戻ると、この人は家族友人知人から『もっとしっかりしろ!』と言われていることでしょう。『んなもんいらねえだろフツー!!』と言われてるでしょう。


この『努力をしなさい』というのは、40万円の人に対して『もっと節約しろよ~』と言ってるようなもので、効果はあまり期待できません。効果があるのは、『○○円削減しろ』とか『家計簿を全部見直せバカ!』とか、消費者金融のカードを全部没収!とかいう行動でしかないと思います。



自民党政権の予算はおかしいゾ!コストはたくさん削減できるんだゾ!コストを削減して日本を立て直そうではありませんか皆さん!と選挙でぶちあげていたにも関わらず、コストは削減できないし、言ってたマニフェストを実行するのには追加予算がいるんですぅというのは、、、ヘンです。


本年度の予算編成をどのようにテコ入れし、いくら捻出したのか。それをベースに、マニフェストを遂行するためにいくら必要なのか。


そのプラスマイナスの詳細がないと国民は信用できません。今年の予算編成を何もイジってないのに追加したいというのは、公約違反。まずは今年の分をいくら削減したのかを明確にしていただきたいと思います。



誤解していただきたくないのですが、僕は鳩山内閣には期待しています。日本を変えるというのは、この景況下において必要なことだと思いますし、ここで大きく転換できれば日本の将来が眩しく輝くかもしれませんし。


友愛をキーワードに調和を求め、性善説から来ているのか、きっと削減してくれるだろうと官僚を信じ込むのではなく、敏腕総理として一刀両断する勢いで行くべきだと思います。それが鳩山さんが仰っていた政治を変えるということじゃないでしょうか。



よく、誰かに指示をする際はSMARTであれと言われます。


S=Specific   =具体的である

M=Measurable =計測可能である

A=Achievable =達成可能である

R=Relevant   =関連性がある

T=Timely    =期限がある


総理は閣僚に対し、閣僚は官僚に対し、『削減努力をする/努力しろ』ではなく、より詳細に指示をするべき。誰誰は何何をいついつまでにこれこれこういう状態にしてくれ、というように。


こんなの、民間企業ならどこでも誰でもやってますよ?



さて、今日の閣議で郵政見直しがどう決定されるか、期待です。


・・・というか、年貢(税金)でみんなの暮らしを良くするのが政治なハズなんだけどなぁ。できる範囲で。それが国力だから。発展途上国が500階建ての高層ビルを建設したいと言ってもねぇ。