情報はシェアしてなんぼ。 | ゴウブログ

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シンガポールでがんばってます。


よく、『ゴウさんはどうしてそんなに情報をオープンにしてくれるんですか?』と言われます。『自分の知識は隠し、自分の価値として磨き上げるのが普通なんですけど』とも言われます。


僕は基本的に、自分の知識を全てオープンにしたい派です。同僚にも、取引先にも、そして競合にも。(モチロン限度はありますけど 笑)


飛耳長目(じびちょうもく)という言葉があります。

-物事の観察に鋭敏で、見聞が広く精通していること。観察力や情報の収集力があり、物事に通じていることの形容。▽「飛耳」は遠くのことを聞くことができる耳。「長目」は遠くまでよく見通す目。「長目飛耳ちょうもくひじ」ともいう。(goo辞書)


吉田松陰は、自分自身で日本全国を歩きまわったり、情報収集のために密航まで試み、失敗し自宅謹慎になったほどの情報収集家でした。また、松陰は松下村塾の塾生たちに情報の大切さと、情報共有の重要性を徹底的に教え込みました。


その松陰は、山口県萩市というド田舎で謹慎を強いられていたにも関わらず多くの外部情報を掴んでいたそうですが、その理由は塾生たちが外部で見聞した情報を次々に『飛耳長目録』に書きまとめ、他の塾生や松陰に伝えていたからだと言われています。今で言うBBSやTwitterのように。


また、松陰はそれらの情報を長州藩政府にも伝達するなど、情報を独り占めすることなく共有に努めたそうですが、こういう情報共有によって強い長州藩が出来上がったと言っても決して過言ではないでしょう。



情報格差は個人で見ると確かに優位性になるものの、集団として考えるとその優位性は逆に全体の生産性向上の障壁になる。全員ができるだけ同じ情報の質を持っていれば、そこで初めて個々の付加価値が乗っかって高いレベルでの議論ができるし。


相手ピッチャーのクセを完璧に見抜いた野球選手が、チームメイトにそれを内緒にしとくのか、それともチーム全体でシェアするのか。チームとしてどちらが良いかは明白。


しかも今の世の中、情報を持ってること自体に価値はない。情報をどう自分の考えや知恵に変えるのかが価値。他人の意見を聞き、取りこみ、自分の意見を言い、そしてみんなで成長していく。


だから僕は、情報を出来る限りシェアするんです。



サムライジャパン、がんばれー!!!