LOH症候群(ローショウコウグン) 加齢男性・性腺機能低下症候群
◎男性ホルモンの分泌量の低下への対策
男性ホルモンの代表格であるテストステロンの95%は精巣で作られていますが、
生殖機能の調節・骨や筋肉の増強促進・脳の働きを高めるなど、
男性らしい身体や精神を
保つ働きをしており
男性が活動維持していくのに欠かすことができないホルモンです。
通常は加齢に伴い精巣の機能が低下することで分泌量は自然に減少していきますが、急激な減少が始まってしまうこともあります。
LOH症候群
の原因は慢性的なストレス
で、
ストレス
が蓄積した体内では、ホルモンの
分泌が急激に減少、突然の変化に身体がついていけず、様々な症状が現れます。
脳の働きが落ちて細かい作業ができないなどの知的活動の低下・睡眠障害などの
身体症状・自律神経をコントロールできなくなったことで生じるイライラや抑うつの
精神症状などは精神疾患としてのうつ病と非常に見分けがつきにくいのが特徴で、
うつ病と診断された患者の中に、この病が原因だったケースも報告されています。
●LOH症候群
の診断項目
○血中の男性ホルモン(テストステロン)の量
※LOH症候群
基準値…8.5pg(ピコグラム)
☆LOH症候群の原因
女性の更年期障害の原因が女性ホルモン(エストロゲン)が急激に減少することによって起こる病気であるのと同じく、
男性の更年期障害(LOH症候群)も男性ホルモン(テストステロン)が急激に減少することによって起こる病気です。
そもそも、人間は老化とともにホルモンの分泌量が減少します。
女性の場合、加齢による急激なホルモン減少が起こりやすく
更年期障害の診断は比較的なされやすいと言われています。
反対に男性の場合、
加齢による急激なホルモン減少というケースは頻繁には起こらないそうです。
しかし、重度のストレスや環境の変化などで男性ホルモンの分泌が急激に起こることがあります。
こうなると、LOH症候群の症状が顕著に顕れやすくなります。
また、加齢とともに徐々に男性ホルモンが減少している場合、
LOH症候群の症状が少しずつ徐々にあらわれてくるケースがあります。
☆LOH症候群の代表的な症状
倦怠感・めまい・イライラ・睡眠障害・物忘れ・精神不安・勃起不全(ED)・筋肉量の低下・体毛の変化(ヒゲが薄くなる等)などの症状が代表的です。
ある機会を境にこういった症状が現れたならLOH症候群であることも容易に想像がつきますが、症状が徐々に現れてくると「ストレス」や「うつ」などの精神的な病状と勘違いしてしまうこともあります。
現在ではLOH症候群の診断基準は明確化されているので、
このような症状が現れたら、
早めの対策を、しましょう。
特に、LOH症候群の原因に関係する男性ホルモン(テストステロン)は、
性機能に関係のある精巣で約95%が作られます(残り5%は腎臓)。
その男性ホルモンの分泌が急激に減少するため、
性機能障害の一つである勃起不全(ED)が非常に起こりやすくなります。
EDで悩んでおり、かつ、不安や睡眠障害やイライラなどの症状が重なっている場合は、早い段階で検査を受けた方が良いです。
☆LOH症候群の治療方法
LOH症候群の治療方法はいくつかありますが、
代表的なものは男性ホルモンの塗布や漢方薬治療等があります。
男性ホルモンの減少によってLOH症候群が起こるのですから、
男性ホルモンの減少分を補えばOKという単純な話です。
これに並行して、メンタル面のリハビリなども挙げられます。
LOH症候群の症状が軽い場合などは、
精神面をケアすることで症状を改善させることも可能です。
また、加齢による男性更年期~男性ホルモンの分泌量の低下ということを、
漢方の立場から考えると、「腎虚」ということになります。
同じ年齢でも「腎虚」の程度に差があります。
これは、個々の脾胃:胃腸機能の状態が関与すると言えます。
同じものを食べたとしても、胃腸機能がしっかりしていると
食べ物から栄養素を十分に取り出すことができます。
これが生命の根源物質とも言える「精」の原料となります。
胃腸機能に問題がある場合は、人よりも早く「精」の不足、「腎虚」になります。
男性更年期を予防または、症状を改善していくためには、
「腎」を補う処方がベースに用いられます。
あらわれている症状の種類や程度、体質なども考慮する必要があります。
◎男性ホルモンの分泌量の低下への対策
○ホルモン補充療法
☆金蛇精(きんじゃせい)男性ホルモン剤
○第1類医薬品.
亜鉛製剤との併用がおすすめです。
オットピンは男性ホルモン(メチルテストステロン)の含有率は日本で1番!
○浸透力の高い精製オットセイオイルを配合して効果を高めてあります。
正しい使い方で1週間程度継続使用すれば効果が期待できます。
○第1類医薬品.
☆トノス(男性ホルモン剤:第1類医薬品)塗布剤(ぬりぐすり)
漢方薬
・金匱腎気丸(きんきじんきがん)
・杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)
海馬補腎丸
・天王補心丹(てんのうほしんたん)
・霊鹿参(れいろくさん)
LOH症候群は、日本泌尿器科学科と日本メンズヘルス医学会が共同で症状や診断基準を明確化したことで命名された病名。
☆追記:たまねぎやニンニク、ネギなどに含まれる含硫アミノ酸が、
テストステロンの合成を誘導すると考えられています。
マウスに4か月間、たまねぎのエキスを与え続けたところ、
血液中のテストステロン量が約2倍にアップしたという研究報告が
あります。
テストステロンアップを期待するたまねぎの食べ方のポイントは、
「切ってすぐ加熱すること」です。