山本美香さんが、子ども達に向けて世界の戦場や現状について書いた本があります。


世界の中への扉 シリーズ 

 『戦争を取材する ~子どもたちは何を体験したのか』




yoshi 【何度で、何度でも……】のブログ-山本美香 戦争を取材する


山本美香さんが、小学高学年向けに書いた本ですが、世界の現実を知るには


大人が読んでも充分に意義のある本です。



あなたは、戦争をなくすには、どうしたらいいか、考えたことがありますか?


      地雷の目的を知っていますか?


      世界に地雷はどの位、埋まっているか、知っていますか?


      ゲリラの子ども兵士の現状を知っていますか?


      難民キャンプの現状を知っていますか?



いくつか印象の残っていることを簡単に紹介します。


地雷について


 ・地雷には、対車両地雷と対人地雷があることを知りました。


 ・地雷は世界に推定で、1億個以上も埋まったままになっていることを知りました。


 ・紛争が終わっても地雷によって、毎年、多くの人々が被害にあっています。


 ・対人地雷は、子どものお小遣いで買えます。しかし、埋められた地雷を見つけ出し


  回収するには大人のお小遣いの1~2か月分の費用が掛かります。 (1個の値段と回収費用です)


 ・対人地雷の目的は、人の殺害ではなく、人を大怪我させて、敵の戦意を喪失させたり、


  負傷した仲間を増やすことで敵の戦力の低下を狙うのが目的であることを知りました。


 ※地雷は、安価で容易に設置できる悪魔の武器なんだと本当に感じました。



ゲリラの子ども兵士について

 (子どもが銃を持った写真やニュースを見たことがあると思います)


 ・ゲリラは村を襲い多くの人を殺害しますが、中には子どもを殺さず誘拐して脅かして


  恐怖によって兵士として銃を持たせ戦わせます。


 ・誘拐される時に、目の前で両親を殺された子どももいます。中には、銃を渡され、


  脅かされ、自分の両親を自分の手で殺させられた子どももいます。


 ・そんな子どもを保護するNGO団体があり、保護及びリハビリを行っていることを


  知りました。


  (兵士として生きてきた子どもには、深いトラウマがあり、リハビリが必要なんです)



難民について


 ・「あなたの故郷は?」と訊かれて、「ここ(難民キャンプ)です」と答える若者が存在する。


  ※一時的な避難のはずが、紛争が終わらずに故郷に帰れないまま、そこで産まれた


    子どもが、そのまま大きくなってしまった現実があることを知りました。



戦争について


 ・戦争の正義は誰? 悪は誰?


 ・正義と思っている側の言い分、 独裁から解放されたはずの市民の言い分には相違がある。


 ・ピンポイント爆撃(誘導ミサイル)のどの位の精度があるの? 市民への被害の割合は?



歴史の授業では教えてくれない大人も知らない世界の現状が、ここに書かれています。


※山本美香さんが書いから!という訳でなく、世界の一員として生きている知っておきたいことが

 

 ここには書かれています。



子ども向けに書かれているので、難しい言葉は使われておらず、読み易いですが、


中身は本当に意義のある内容が書かれいると思います。


多くの人に読んで頂きたい本の一つです。




追伸


山本美香さんが本の中で書かれた一言に共感した言葉があります。


  「知らないことは罪だとさえ思えます」


自分も近年、色んな世の中のことを知る機会が増え、思い始めている言葉


  「知る機会があるのに、知ろうとしない(無視する)のも罪である」

 ※何か出来る、出来ないは別にしてその事実を受け止め、考えることは必要であると

   言う考えです。



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