✨フラは祈り✨ | Hālau O Līlīlehua

✨フラは祈り✨

3月11日を迎えました。
今日は、生徒のみんなで黙祷をしました。

あの震災から6年、
約2万人の方が亡くなり、未だに12万人の方が避難生活を送られています。


今、私のスタジオでは「花は咲く」という曲を、
みんなで踊っています。

この曲は、映画監督の岩井俊二さんが、復興支援のために作りました。


私達は、フラを踊る時、作った人の想いを踊ります。

彼の想いです。

〜〜〜
正直難しい仕事でした。
普段想像力という見えないチカラを糧に仕事をしている身ですが、今回ほど自身の想像力の真価を問われていると感じたことはなかったかも知れません。

さてどうしたものかと思案する中、被災した石巻の先輩が語ってくれた言葉を思い出しました。
『僕らが聞ける話というのは生き残った人間たちの話で、死んで行った人間たちの体験は聞くことができない』
生き残った人たちですら、亡くなった人たちの苦しみや無念は想像するしかないのだと。

この言葉が後押しになり、力まず自分の想像力に身を委ねることにしました。

思い返せば震災の直後、僕は被災地の家族や友人の消息を求めて、twitterに書き込みを続けていました。同じような境遇の人たちとお互いに情報を拡散し合い、これは随分役に立ちました。石巻の先輩の消息も、twitterを見た人がわざわざ家を訪ねてくれて生存が確認できたのです。

そんなtwitterの中に片想いの人を探して欲しいという女の子の声がありました。片想いであるが故に自分が探していることは知られたくないというかわいい注文つきでした。こんな最中にも恋があったりするのかと、それが何とも微笑ましく、思えばかの地は僕自身が初恋なるものを育んだ聖地であり、そんな聖地に今もしっかり若者たちが恋を育んだりしているんだなあと思ったら、まだ震災から一週間ぐらいのことではありましたが、瓦礫だらけになったこの場所にもちゃんと花が咲いてるじゃないかと思えました。

この体験がこの歌の種となって、あとはひたすら想像力との戦いでした。

亡くなった人たち、生き残った人たち、あの震災を遠くから心配していた人たち、3.11から今に至るまで、それぞれが一体どんな想いをしているのか、数行では到底描きようもない想いの、せめて僅かな片鱗でも書き留めることができたら、という想いで書きました。」


この曲は、生きている人の目線だけで、作れたもものでは無いと分かると思います。
すごい曲です。


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ハワイ語バージョンは、KupaoaとKaulanaという、ハワイと日本のミュージャンが歌っています。とても素敵です。

この歌の最後の歌詞は、
「花は、花は、花は咲く。
いつか生まれる君に。

花は、花は、花は咲く。
いつか恋する君のために」

日本の未来、人類の未来、新しい道を。

私達は、4月9日舞浜イクスピアリと、4月16日舞浜アンフィシアターで、このフラを、祈りとして捧げたいと思っています。