増えてますね~。非漢字圏の学生。
ネパール、ベトナム、フィリピン、タイ、バングラデシュ・・・。
中国、韓国の留学生の数が頭打ちなので、どこの日本語学校もその穴埋めに、非漢字圏学生獲得に必死です。
ベトナムなんて、入管許可率、昨年の2倍とかなんとか・・。
韓国のエージェント(仲介業者)なんて、自国の留学生がもう捕まらないから、ネパールまで行ってネパールの学生を日本に送って仲介料とっているんだとか。
はぁ、すごい。
うちの学校では、2年前からネパール、1年半前からベトナムの学生を受け入れるようになりました。
非漢字圏といっても、私はこの2か国の学生しか知りませんし、まだ2年経ってません。
そのつたない経験と情報量で、今回あえてモノを言わせていただきます。
この2つの国について、私よりよ~く知っている方、たくさんいらっしゃると思います。
そして、「違~う。全然違~う。お前はこれらの国の人たちのことを一つもちゃんと見られてない。まだ何にもわかってないじゃないか!」
と言いたい方。
是非ご意見をください!
話を戻しますが、この2か国の学生を、うちの学校では「ネパ・ベト」と呼んでいます。
*別に蔑視しているわけではありません。中国、韓国を「中韓」と呼ぶのと同じです。
厳密にいうと、この2か国の学生にもそれぞれの国によって個性があって、考え方があって、一緒にされると本人たちは嫌かもしれないんですが、一緒に呼ばれて一緒に問題定義されることが多い。
それはなぜかと言うと・・・この2か国からの学生の共通の問題点が多いから!
で、「ネパ・ベト」と呼ばれているわけです。
まず、第一の問題。
これらの学生が、日本語ゼロ状態で入ってきて、2年で日本の上位大学、上位専門学校に行けますか?
2年間で、答えが出せますか?
私、無理だと思うんですけど・・・。
それって、うちの学校の教師の指導力がないせいですか?
でも中韓では、一応答えだしてますよ。
でも、同じ先生が指導しても、どうしても無理なんです。ネパ・ベトは!
じゃ、聞きますが、ネパ・ベトの学生は、やはり漢字において不利だから、学習進度が遅い・・・の?
漢字のせい?
漢字さえなければ、2年間で答えが出る?
私はそう思いません。
じゃあ、ネパ・ベトの学生の弱点って何?
何だと思います?
別に私がそれについて研究したわけでも、調査したわけでもないけど、私の経験から言うと以下のことが挙げられます。
「勉強の仕方をしらない」
「勉強の仕方がおおざっぱ。几帳面さに欠ける」
「競争心に欠ける。良く言えば欲がない。悪く言えば成績はどうでもいい。」
「経費支弁状態が悪い。貨幣価値の条件も重なって、お金の心配なしに勉強できる学生が少ない。それに中韓と比べると、少々のアルバイトでは追いつかない、深刻な経済状態の学生が多い。」
「倫理観が違う。」
↓
*わかりやすく言うと、カンニングが当たり前。
宿題も誰かのをコピーするのが当たり前。何人も同じ間違いを書いて提出してくることがよくあります。
自力でやらないと自分のためにならない・・・とかいう考えが薄い。
バレなければ何でもあり。
やったもん勝ちだと思っている人が大多数。
以前、とある他校の日本語学校で、二人がけ用の机の間に高いお金を出して、カンニング防止の間仕切りを作ったことを聞いて、
「そんなもん必要あるか?先生の指導力、統制力が足りないからそんなものつけなきゃいけないんじゃないの?」
と、このブログに書いたことがあったけど、今私、痛切に思うもん。
「机の間に間仕切りほしい」って。
今まで学生にカンニングなんて絶対にさせたことない、カンニングハンターの私がそう思うぐらい、彼らのカンニングって巧妙だし、あきらめないし、怒られることも怖くない。
クラス20人いて、そのほとんどが「やる気」なので、こっちは一人でテストを監督するの、本当に疲れるんですよ。
経験値の低い先生なんて、みんなしてヤラれてます。
時には「どうしたらいいでしょう?」って相談されたりして。
う~ん、困った。
これは、中韓の時には経験したことのない苦労、手間。
もちろん中韓の学生にも、日本人の学生にだってこういう人はいるでしょう。
逆にネパ・ベトの学生でも、非常にアカデミックで、全学生のお手本にしたいような学生が、たま~にいます。
でも人数の割合が違う。
でもネパ・ベトの学生は、こういう学生が多い。
これが彼らの勉強の欠点じゃないでしょうか?
じゃ、どうすればいいの?
続きは次回。