佐渡120%の居酒屋「だっちゃ」 | 酔っぱライターの酒日記

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お酒にまつわる日々のできごとをつづります。

地下鉄銀座線浅草駅の改札を出て、昭和の香りただよう地下街へ。
すると赤い看板に「だっちゃ」の文字が見えます。


通路に面したわずか3.5坪のお店には、3席のカウンターがあるのみ。
あとは地下街の通路に、テーブル代わりのドラム缶が3つ。


この小さなお店を切り盛りする店主は、
喜多村さやかさんただ一人。
スリムでボーイッシュな感じの女性です。


喜多村さんは佐渡島出身。
なので、だっちゃの食材とお酒はすべて佐渡から直送してます。
壁には珍しい肴とお酒の名前が。


まず駆けつけ一杯。半合がワイングラスで出てきます。
真野鶴のひやおろしがまだあるというのでいただき~。
「月見で一杯」という純米原酒です。
しっかりした味わいがありつつ、のどごしはスッキリ。


つまみは佐渡の特産、いごねり。
いご草という天草に似た海藻を固めたものです。
これに佐渡の醤油をかけて食べるのですが、
サッパリしたいごねりに、コクのある醤油がからんで旨いです。


次は天領盃の本醸造を。
ちょっと甘口で飲みやすい。お燗にしてもいかな。
ちなみにだっちゃでは、どの酒でもお燗にしてくれます。


ここで北雪を発見! でも見たことのないラベル・・・。
「これは島内の酒販店限定品なんですよ」と喜多村さん。
普通酒に大吟醸をブレンドしているので、
ほんのり吟醸香がして、軽くスルスル飲めます。
こりゃウマい!


肴にオススメの鯖が出てきました。
旬の鯖をあえて酢締めせず、生で食べさせるのがだっちゃ流。
このほうが鯖の旨味をダイレクトに味わえるからとか。
脂がノリノリで甘~い。


こうなったら、佐渡の酒を全制覇だ!
次は金鶴の吟醸。
減農薬の佐渡産酒米を使っています。
すごくキレがよくサッパリとした味わい。


肴は、へんじんもっこのたまとろサラミ。
佐渡でつくられている生サラミです。
へんじんもっこといえば、お取り寄せ界では超有名な存在ですね。
では、柔らかいサラミをクラッカーに乗せてパクッ。
おお、絶妙な塩味とサラミの旨味がたまりません!


お酒は真稜の純米吟醸「至」。
甘酸っぱくフレッシュな味わいの、現代的な酒です。
流行りの味なので、これは東京でも人気が出そうだな。
おいしい~。


小さなお店にギューッと佐渡が詰め込まれているので、
ちょっといるだけですごく充実感があります。

佐渡出身者はもちろん、そうでない人も、
佐渡にどっぷり浸りに来てみてください。

店主の喜多村さんも、なかなか魅力的で面白いですよ。