義母は信じられないくらいケチだ。
あれは日本からのフライトでオーストラリアに到着した翌日のこと。
義母の友人宅へ私とダンナも一緒に行くことになった。
というか義母が会わせたかっただけであるが。
前日から朝ごはんを食べないように、何度も釘を刺される。
「彼女のことだからビッグランチを出してくれる。」
からだそうだ。
初めて会う人の家に手ぶらで行くわけにはいかないと思い、義母に聞いてみた。
「あぁ、クリスマスプレゼントを用意してあるから大丈夫。」
と言う義母。珍しいこともあるもんだ？
「あっでも相手が何かくれたら渡すから、黙っててね。」←どこまでもケチ
そんな、たいそうなものなのか？
中身を聞いてみる。
チョコレートだった
しかもスーパーの5ドルくらいのやつ↓
自分で何か買いたい衝動にかられたが、ここで逆らうと後でひどい目に遭う
仕方ない。
そして当日の朝、何も食べてないか再度確認される。
ちょっと食べたが、食べてないフリ必須。
午後1時ごろ義母友人宅に到着。
テーブルの上に用意されたのは、お茶とケーキ2種。
腹ペコ3人組（義父・私・ダンナ）、うなだれる 
それを察した義母は必死でケーキの大皿を持ち上げて、私達に勧めてくる。
人ん家だっつーの！
それにしても、すきっ腹にスイ－ツは辛い。
そして、男どもにくっついてガレージのソファへ。
そこにはもう一つ冷蔵庫があり、御主人からビールをご馳走になる。
しばし話に花が咲く。
と、その時だ。
背後でガチャガチャと音がする。
振り返ると、義父が勝手に冷蔵庫を開けているではないか！
さらに手にはビール瓶が。
「もう1本ビールもらっていいかな？」
えっ？ダメだとは言えないでしょう？?
なんてKYなんだ。
さすがに御主人もちょっと引いていた
ところで義母が持ってきた手土産はというと・・・、
最後まで車から登場することはなかった。
そしてこの友人と義両親、それ以来会う事も無くなった。
義両親曰く、
「あの人達は最近様子がおかしい」←よく聞くフレーズ
からだそうだ。
・・・・・・・。
格言：人の家に行く時はハングリーで、プレゼントは相手がくれてから渡そう
友達失くすこと必至！
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