フランス革命の主導者はサルコイドーシスを患っていた? | 横山歯科医院

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[フランス革命の主導者は免疫系疾患を患っていた?]


(HealthDay News  2013年12月20日)


フランス革命の主導者のマクシミリアン・ロベスピエールは、身体が自身の
組織や臓器を攻撃するまれな免疫系疾患をもっていた可能性があることが、
フランスの法医学者であるPhilippe Charlier氏とPhilippe Froesch氏の研究で
わかった。

研究論文は「The Lancet」12月20日号に掲載された。


Charlier氏らは、1974年のギロチン処刑後にマダム・タッソーが作っ
たフェイスマスクを用いてロベスピエールの顔を復元し、その既往について
歴史文書の精査も行った。
その結果、ロベスピエールはサルコイドーシスを患っていたとの結論に
至った。
この疾患に罹ると肺や皮膚、リンパ節などの組織に小さな炎症を引き起こし、
疲労や体調不良を感じることが多い。

Charlier氏らは、「かかりつけ医がどのような治療を行ったかは不明だが、
入浴としゃ血とともに、オレンジの消費量が非常に多かった点から、果物も
用いていた可能性がある」と述べている。


ロベスピエールの歴史文書には、視力障害、鼻血、黄疸、疲労、下腿潰瘍、
顔面の皮膚疾患、眼・口のけいれんなど、サルコイドーシスのいくつか
の臨床的徴候が目撃されたとの記述があり、症状は1790年~1794年には悪化
していたという。

サルコイドーシスの原因はよくわかっていないが、多くの場合、治療せずに
寛解に入る。




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