ビスホスフォネートが顎骨障害に関連 | 横山歯科医院

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[ビスホスフォネートが顎骨障害に関連]

(HealthDay News  2007年6月26日)


骨癌や骨粗鬆症の治療に用いられるビスホスフォネート製剤と重篤な顎骨
障害に関連性のあることが、米国の研究で明らかになった。


従来の研究で、静脈注射(静注)投与の同製剤と顎や顔の骨壊死との関連性が
認められている。


ビスホスフォネートは、癌関連の骨病変、高カルシウム血症、骨密度の低下に
対して用いられる。


今回の研究で、米University of Texas Medical Branch(ガルベストン)の
研究者らは、サーベイランス、疫学、最終結果登録データの中から、静注
ビスホスフォネート(パミドロネート「アレディア」あるいはゾレドロン酸
水和物「ゾメタ」)治療を受けた癌患者約1万4,000人と、受けなかった患者
約2万8,000人を同定。
治療開始6年後、同製剤治療を受けた患者の5.5%が顔骨や顎骨の手術を
施行、または顎骨に炎症が認められたのに対し、受けなかった人では0.3%
だった。


研究者は「重篤な骨粗鬆患者における静注ビスホスフォネート治療が増加して
いることを考慮すれば、この治療を受ける患者は、それが確立された、
あるいは新規の処方であっても、顎骨の骨壊死の指標となる顔骨の有害事象の
注意深い追跡観察を受けることが重要」と述べている。


研究結果は、米医学誌「Journal of the National Cancer Institute」6月26日
オンライン版に掲載されたが、データベースからは、ビスホスフォネートが
骨障害の原因となったのか、同製剤を使用した患者に以前から骨障害の素因が
あったのかは断定できていない。


http://www.healthdayjapan.com/




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