線虫で集中防ぐ仕組み解明=においの好み変わる | 横山歯科医院

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[線虫で集中防ぐ仕組み解明=においの好み変わる-東大]

(時事通信  2010年9月24日)


土の中に生息する線虫の一種は、周囲に仲間が多くなり過ぎて餌が不足する
恐れが生じると、においの好みを変えることで、1カ所に集中することを防ぐ
ことが分かった。

東京大大学院理学系研究科の飯野雄一教授らが実験で解明し、24日付の
米科学誌サイエンスに発表した。
研究成果は、ほかの動物の行動の仕組みを解明するのにも役立つという。


この線虫は、遺伝子の働きを調べる研究によく使われる「C・エレガンス」。
仲間から放出されるフェロモンの「アスカロシド」の量が多くなると、餌に
含まれるにおいを好きになる働きがある「SNET-1」と呼ばれる小さな
タンパク質の体内合成量が減少する。
さらに、「NEP-2」という酵素がSNET-1を分解し、好きなはずのにおいを
一時的に嫌いになる。
このため、仲間が集中し過ぎることがなくなるという。


http://www.jiji.com/jc/zc?k=201009/2010092400041&rel=y&g=soc