哺乳類の脳は嗅覚強化のために発達 | 横山歯科医院

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[哺乳類の脳は嗅覚強化のために発達]

(HealthDay News  2011年5月19日)


優れた嗅覚の必要性がヒトやその他の哺乳類の大きな脳の発達に有用であった
ことが、科学者らによって示唆された。
また、毛皮(fur)を介した触覚も哺乳類で急速に発達し、哺乳類の脳の
進化をもたらした可能性があるという。


米カーネギー自然史博物館(ピッツバーグ)のZhe-Xi Luo氏らは、高分解能
CTスキャンを用いて、既知の最古の哺乳類である1億9,000万年前の
モルガヌコドンとハドロコディウムという2種類の頭蓋骨の化石を調べた。
その結果、これらの小さな生き物は予想よりもはるかに大きな脳を持つことが
判明した。

Luo氏は「今回の研究は、これら初期の哺乳類では脳の嗅覚部分と毛皮を
介した触覚に関係する部分が大きくなっていることを明確に示している。
研ぎ澄まされた嗅覚と触覚は、われわれの進化の歴史の最も初期に哺乳動物が
生存・繁栄するために極めて重大であった」と述べている。

同氏はまた、「われわれ哺乳類の祖先は思考するためではなく、嗅覚および
触覚のためにより大きな脳を発達させた。しかし、この進化のおかげで、
哺乳類は大きな脳を発達させる頭部を持ち、約1億9,000万年後の人類は
自然史や進化のまさにこういった疑問について考えることができる」と述べて
いる。

研究結果は、米科学誌「Science(サイエンス)」5月20号に掲載された。


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