コンタクト特集:消毒液6製品「殺菌力不十分」 | 横山歯科医院

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[一体タイプのコンタクト消毒液、6製品「殺菌力不十分」]

(朝日新聞  2009年12月16日)


洗浄から保存までを1種類で賄えるタイプのソフトコンタクトレンズ用
消毒液の多くは、消毒力が不十分だった——
国民生活センターは16日、日本コンタクトレンズ学会との共同研究結果を発表
した。


同センターによると、コンタクトの装用でアカントアメーバと呼ばれる
微生物による感染症トラブルが増加。
全国224医療施設で入院治療を要した例が2007年4月からの約1年半で
55件あったという。
アカントアメーバは自然界に多く存在。
目の表面の傷から内部に入り込むと角膜に炎症を起こす。
発症すれば視力が衰えるなどし、失明の恐れもある。


同センターは、アメーバを繁殖させた液体に同消毒液を加え、一定時間後の
アメーバの減少率を調べた。
その結果、洗浄と保存が別々のタイプの消毒液と同等の効果を示したのは、
8製品中2製品だけだった。


複数の液を使うタイプは、消毒力の高い洗浄液と、その力を中和する保存液の
役割が分かれていることが多く、一体タイプと比べると、消毒性能が
高かった。


現状の消毒液には、アカントアメーバの消毒についての規格基準はない。


薬害オンブズパースン会議(鈴木利広代表)は同日、連続装用できるソフト
コンタクトレンズの使用者に、アカントアメーバ角膜炎が増えているとして、
厚生労働省や消費者庁などに対し、消費者向けに、消毒液の正しい使い方の
警告を出すよう要望書で求めた。


http://www.asahi.com/health/news/TKY200912160355.html