計画停電中に交差点で事故 3次救急病院でCT検査できず重体 | 横山歯科医院

横山歯科医院

http://yokoyama-dental.info/

[計画停電中に交差点で事故 病院で検査できず重体 埼玉]

(朝日新聞  2011年3月25日)


さいたま市の女性(65)が、東京電力の計画停電で信号が消灯した交差点で
トラックにはねられ、最初に運ばれた病院でも停電のためコンピューター
断層撮影(CT)の検査ができず、重体となっていることが、埼玉県警など
への取材で分かった。
転送先の病院に着いたのは事故の約1時間半後。
女性は集中治療室に入っているという。


さいたま市消防局や県警によると、女性は17日午後5時20分ごろ、同市
北区の国道16号交差点で自転車に乗っていてトラックにはねられた。
信号は停電で消灯中。
交通整理の警察官はいなかった。

女性は頭を打って意識不明となり、同6時ごろ、さいたま赤十字病院(同市
中央区)の救命救急センターに運ばれた。

清田和也センター長によると、センターは重症患者を受け入れる「3次救急」
の拠点だが、同6時20分からの計画停電に備えCTなどの電源を切っていた。

応急処置はできたが、脳の損傷の有無や程度を検査できず、約10キロ離れた
同県川越市の病院に転送。
着いたのは同6時50分過ぎだった。

清田さんによると、人工呼吸器などは自家発電で作動できるが、CTは消費
電力が大きいため対応できない。

しかし周辺の病院の態勢が整わず、応急処置のため受け入れたという。

清田さんは「事故や、3大疾病の脳卒中や心筋梗塞は時間との勝負だが、
計画停電中は十分な診療ができない。救急センターのある病院だけでも
停電地域から外してほしい」と訴えている。

(平林大輔)

http://www.asahi.com/national/update/0325/TKY201103250258.html