インフルエンザ、ネット検索増えれば流行の兆し | 横山歯科医院

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[インフルエンザ、ネット検索増えれば流行の兆し 米研究]

(朝日新聞 2008年12月12日)

【ワシントン=勝田敏彦】
インフルエンザの季節、インターネットで関連の言葉が検索される
件数を見ると、その流行がある程度予測できることが米国の研究で
わかった。
体の調子が悪くなった人が、医療情報をネットで探そうとする
ことを利用したもので、関連論文が相次いで発表された。

アイオワ大などのチームは、検索大手ヤフーと協力し、今年5月
までの4年分の統計から関連語が検索される件数の推移を追った。
すると、ウイルス検査で陽性反応が出始める1~3週間前、死者が
増え始める5週間前ごろに、検索件数が急増していた。
論文は10月、米感染症専門誌(電子版)に発表された。

検索大手グーグルのチームも、米疾病対策センター(CDC)と
協力して同様の研究を行った。
統計を取る検索語をうまく選ぶと、CDCが毎週発表している患者
発生状況を1、2週間前に予測できるとしている。
論文は11月、英科学誌ネイチャー(電子版)に発表された。

グーグルは、米国内での状況を示すウェブサイトも開設した。

ただ、こうした手法が間違った予測を広めたり、検索の利用者の
プライバシーを侵害したりする可能性がある、と指摘する声も
ある。

国立感染症研究所によると、日本ではインフルエンザの定点調査が
大規模に行われており、自主参加の医療機関によるほぼリアル
タイムの患者受診状況報告もある。
同研究所の安井良則主任研究官は「ネット検索は他の感染症にも
応用できそうだ。特に、新しく流行する可能性のある感染症を、
早く知るのに役立つ可能性がある」と話す。

http://www.asahi.com/health/news/TKY200812110356.html