12 月12 日(土)、時ヨコゼミ6回目(テーマ:ブラフでは2 回目)となる路上観察会を行いました。

コースは、JR 石川町駅元町口を起点に、乙女坂、さくら道、山手公園、妙香寺、(休憩:イトーヨーカ堂本牧店)、ワシン坂、神奈川文学館、ちどり坂、旧イギリス波止場護岸を巡り、ジェラール水屋敷にて解散です。道のりおよそ8km のコースを3 時間半ほどかけて歩きました。

山手の内側(尾根)には山手西洋館が建ち並び、クリスマスイベントが開催されていました。
それにも関わらず、尾根は歩かずにその周りを巡るという、なんとも通なコースです。
印象に残ったことを3つ挙げます。

1 つ目は、ブラフ234 番館などの○○番が、江戸時代から明治にかけて居留地として貸し出されていた時代の番地が今も残っているということ。その番地を示す敷地境界石が今でもところどころに残っています。現在までの街区整備や家屋建替えなどで だいぶ失われたようですが、まだまだ100 年以上前に置かれた石を見ることができるのです。
境界石が今でも見られて、番地が現在でも使われていることにとても歴史を感じました。


2 つ目は、生麦事件との関わりを知ったことです。横浜山手テニス発祥記念館にて、説明員の方にその地域に関する歴史をお聞きしたところ、生麦事件とつながって驚きました。
かいつまむと…生麦事件をきっかけに薩英戦争が始まります。その薩英戦争での戦死者をイギリス軍が薩摩湾で演奏とともに葬送儀式を行っていました。その演奏を聞いた薩摩藩士がその音楽を取り入れたい!ということで、外国人居留地内にあったこの山手公園(当時は妙香寺の敷地)で吹奏楽を教わることになり、日本の国歌「君が代」もここで生まれる、という歴史を知りました。そして今は「吹奏楽発祥の地」「君が代発祥の地」となっています。




そして3つ目は、山手と山手を下りた地域の住宅街で、見える世界が随分異なることです。
現在も山手は高級住宅街。”家”とは思えず、何かの施設ではないかと思う豪邸が建ち並びます。
観察会に参加したメンバーは、どういう人がこの家に住まうのかとため息をついていました。
そして山手エリアから坂や階段で降りていくと、”庶民”を感じるエリアに出て親近感を感じます。
この明白な違いに、物理的な坂の上/下と、ステータスの差を関連付けずにはいられなかったです...


路上観察会は元町・中華街駅付近で終了します。おなじみ観察会後の懇親会は、中華街で行い、今後の時ヨコゼミはどこに進出するか議論しました。


時ヨコゼミ路上観察会は2016 年1 月以降も計画中!ゼミ第Ⅲ期も見据えて実施予定です。
ご興味ある方はぜひご参加ください。

★個別のゼミへの参加申し込みはこちらから!