宇宙で2番目にダメな企画書の書き方 その05 | ヨコオタロウの日記
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道を知っていることと実際に歩くことは違う。

映画「マトリックス」



5回目の本日は雑談スタート。
島国大和さんのブログでも「新卒用ゲーム企画書の書き方」がアップされてました。

ゲーム企画書の書き方:新卒篇
http://dochikushow.blog3.fc2.com/blog-entry-720.html


うお、これなんてシンクロニティ?
いや、シンクロニシティ?
いや、シンクロシニティ?
とか思ってたんですが、冷静になってよくよく考えてみると単に新卒採用が始まる時期だからな気がしてきた。



これまでのまとめ。

・合格出来るのなら、中身はなんでもいい。
・紙/A4ヨコ/5ページ程度。
・ツールをなんとか揃えた。

・大手ゲーム企業のプランナーに向けて作ろう。
・ゲーム内容は「FPS+サッカー」。
・新システム「インフィニット・シュート」搭載。
・グラフィック「自分で描かない」。
・設定「武器を使えるワールドカップが開催された!」

・ベースレイアウトを決めた

多いなあ。
あとこれまでの文章長すぎ。
どのポイントが必須なのかを考えて整理して、図を交えてもっと判りやすくしないとダメですな。

最終的には別サイトにでもまとめて上げるつもりなので、あとからちゃんとしよう。
どういう課題があるのか自分自身でも判ってないので、ダラダラ書くってのにも一定の意味はあるのかもしれないし。「フリーのゲーム企画書サンプルを公開する」のが目的なわけだから、とりあえず一回全体を完成させてみる事を目指します。



てなわけで、本日は「全体構成」について。

前も書きましたが、新卒採用で審査官はパラパラっとしか企画書をみない場合がある。
デカイ会議室でダーッと企画書を並べて見るようなやりかたもあるから、場合によっては表紙しか見ないようなケースもあるんじゃないですかね。

前半は見て貰えるけど、後半はアヤシイ。


表紙 必ず見る。
P1 ↑
P2 
P3 ↓
P5 見て貰えないかも。


なので前半重要・後半は重要度を低くという構成にしていきます。
途中で見て貰えない可能性を考えると、表紙~P2あたりで勝負を決める必要があります。
重要度を考える為に、まずターゲットの嗜好を思い出してみます。


ターゲット「大手ゲーム企業プランナー」
ゲーム性    40%
新規性     20%
シナリオ    2%
グラフィック  10%
商品性     30%


これを基に、軽く配分してみました。


表紙
P1 「ゲーム性」「商品性」=「FPS+サッカー」の説明
P2 「新規性」=「インフィニット・シュート」の説明
P3 「グラフィック」=ゲーム画面の説明
P4 「シナリオ(設定)」=ステージ・キャラなど説明。


大雑把にはこんな感じ。
これだと他の企画の時に判りづらいので一般化して書いてみる。


表紙
P1 どういうゲームなのか?
P2 何が新しいのか?
P3 どんな画面で遊ぶの?
P4 その他


こういう構成にしていれば途中で読まれなくなっても大丈夫。
いやー、難しいなあ。
最初からこの結論を持って来ればいいように思えますが、そうしちゃうと他のパターンが作れなくなっちゃう。
たとえば、シナリオやグラフィックが重要なゲームであれば、そうしたポイントを前半に持ってくる必要があるし、ゲーム画面に一番の特徴があるのならそれは最初にドーンと見せる必要があると。

大事なのは、その企画にフィットした構成になっている事。
すなわち、見せる相手が気にする順番に見せてあげる事。

だけれど、いきなり方法論を断定しちゃった方が読む人は安心するのかもしれないなあ。
こんなところで悩む事になるとは。むーん

……ま、いいか。

とりえず本日の進捗はこちら。
http://www.bukkoro.com/taro/u2dgkk/pdfs/sample_080203.pdf
大見出しを変更しただけバージョン。