先日、OCTAVIRIUM 2nd Concert“Quartet!!”にて、「夕凪の約束 for Mandolin, Mandola Duo」を初演させていただきました。
聴きに来てくださった皆様、ありがとうございました!
終演後、感想をたくさんいただき嬉しかったです。
早速気に入ってくださった方も何人かいらっしゃったようで、楽譜販売の予定は?などと言ってくださる方もいました。(本当ありがとうございます!涙)
楽譜を販売する予定は今のところありません。
でももし希望される方がいましたら、販売というかたちではなく、普通に譜面をお見せ、もしくはお渡しすることも可能ですので、ご連絡いただければ嬉しいです。
自分にとってとても大事な作品ということもあって、今回は音源等もまだ公開する予定はないですが、もう少し自分の中で温めてから、いつかは改めて音源も公開できたらなと思っています
今回無事に初演できたということで、この場をお借りして新曲について少し書かせていただきたいと思います
楽譜をほんのちょっと公開
っていっても全然わからないですよね~笑
4分ちょっとの小作品です。
曲は、Edur。やや力強い前奏で始まります。
メインとなるメロディーは、どこか懐かしい感じもして、始めはmpで柔らかく歌われます。
このメロディーが、途中Bメロを挟みつつマンドリンとマンドラで交互に繰り返されます。
曲の中間では徐々に展開され、Adurの間奏に入ります。
そして間奏後、再びメインのメロディーが、今度は強く、しかし綺麗で優しく歌われ締めくくられます。
最後には後奏もつけられていて、まるで風がささやくように静かに夕凪の空間が終わります。。
と、無理やり言葉にしてみましたが、たぶんまったくイメージ伝わってないですよね~。笑
この曲を書いたのは、今から3年程前。
大学に入ってまだ勉強したての頃に、生まれて初めて自分で作ったのが、この「夕凪の約束」でした。
当時はまだ1フレーズしかなくて、2分半くらいのすごく短い曲でした。
メロディーが自分の中でもすごく気に入っていて、いつかはしっかりしたかたちで初演できたらなと思っていました。
なので、今回新曲として演奏させていただいたのは、その当時のものにアレンジを加えて改めて二重奏版として書いた曲です。
コンサートに来てくださった方には、演奏前のトークで少しお話しさせていただいたんですが、「夕凪の約束」というのは、後付けでつけた曲名です。
当時は自分の曲を人に聴いてもらうのが恥ずかしくて(今もなんですが!笑)、当然自分の曲に自分で名前をつけるのもすごく恥ずかしかったのです
勇気を出して初めて人に聴いてもらったとき、その人が曲をとっても気に入ってくださったので、曲名をつけてください!とお願いしました。笑
そうしたら、曲のイメージに合う言葉をたくさん出してくださって、その中から組み合わせて自分でつけたのが「夕凪の約束」です。
もう3年も前の話なのでうろ覚えですが、他にも「オレンジ」や「夕焼け」、「願い」などがありました。
その中でなぜ「夕凪」だったのか。。なんででしょう。
なんだか響きがすごく気に入った、ただそれだけです!笑
「夕凪」とは、海岸地方で夕方の海風から陸風に交替する時に無風状態になることを表すそうです。
私はそれを聞いたとき、沈みかけているオレンジ色の太陽の光が、海に反射してキラキラ輝いている光景が頭に浮かびました。
静かで穏やかな夕方の海と空。
なんだか平和で、綺麗でいいな~と思いました。
この曲を聴いていると、自然とそんな優しい光景が浮かびます。
ちょっと懐かしい感じもして、優しくてぬくもりのある曲です。
自分にとっても大切な一曲。
今回初演させていただけたこと、心から感謝しています。
メンバー、スタッフ、陰で支えてくださったたくさんの仲間達がいたからこそできたことでした。
そして何より、一緒に演奏してくれた泊りさんには、特別感謝の思いでいっぱいです。
実は、ギリギリのギリギリまで納得のいかない部分があり、多々ご迷惑をかけてしまいました。
泊りさんと一緒に演奏させていただくようになって約4年。
この曲が初めて出来た当時から、泊りさんにはこの曲を聴いていただいてました。
だからこそ今回一緒に演奏できたことが本当に嬉しかったです。
この場をお借りして、
泊りさん、メンバー・スタッフの皆さん、
いつも応援してくださっているたくさんの仲間達、
そして聴きに来てくださった皆様、
本当にありがとうございました