はじめまして☆
9月からよこいデンタルクリニックの一員となりました歯科医師の岡です。
よこいデンタルクリニックにお世話になる前には、大学病院の研修を経て、大阪梅田の歯科医院で8年間勤務しておりました。
これからは今までに培った知識・技術・経験を駆使し、更なる研鑽を重ねながら、地域の皆様に良質な歯科医療を提供できるように努めて参りますので、どうぞ宜しくお願いいたします。
…という訳で、自己紹介は終わり。初めてのブログupです。
さて、突然ですが、皆さんは歯医者さんの「定期検診」は受診されていますか?
「検診」ですから、要するに、歯を削ったり抜いたりする「治療」ではありません。
簡単な歯と歯ぐきの検診、いわゆる「歯の人間ドック」といった感じですかね。
ついでに歯磨き指導や溜まった汚れのお掃除、入れ歯やマウスピースの調整などもさせていただいています。
「歯磨きは毎日してる。掃除だけなら自分でできるし…」
「…痛くもないのに病院に行く必要なんてないんじゃないの?」
…というお考えのみなさま、ごもっともな意見だと思います。
病院は病気を治すところ…ですから、病気じゃなければ行く必要はありません。
「じゃあ、病気になったらお願いします!」
という方、一つだけ注意があります。
それは…
「病気になってから(もしくは、病気になったと自分で気づいてから)では、“手遅れ”になることもよくあるんですよ」
ってことです。
残念ながら、むし歯や歯周病は知らず知らずのうちに進行してしまいます(痛みを伴わずに進行し、よっぽど酷くならないと痛くなりません。こういった病気を総称して「サイレント・ディジーズ(silent disease);無症状疾患」)といいます。
そして痛くなって初めて気づき、深い後悔の中、つらい思いを強いられることになった患者さんを私は今までに何人も目にしてきました…。
困ったことに、一旦むし歯で穴があいてしまうと、その失われた歯質は二度と再生しません(再石灰化)。仕方なくむし歯になって細菌に汚染された部分を削り取って人工物(プラスチックや金属など)で置き換えているのです。これは歯周病でやせてしまった歯ぐきも同様です。
決して「100%元通りの状態(無傷の天然の歯・歯ぐきの状態)」には戻らないのです。
よほど病状が深刻な場合は、歯を抜かざるを得なくなってしまいます。当然、抜いた(抜けた)永久歯がまた生えてくる、なんてことはあり得ません(いずれ「歯の再生治療」なんてのが発明されるかもしれませんが、よっぽど革命的な進歩がない限り、今世紀中には臨床応用は無理でしょう…)。
要するに、歯の病気は「病気になること」自体が、すでに「取り返しのつかない状態」であるといっても過言ではありません。
そういう意味からすると、
歯の病気は「なってから治す」よりも「なる前に予防する」ことが大切だ!
とは思いませんか?
ですから、本当の意味でお口の健康を維持したいとお考えなら、
① 毎日のきちんとしたお手入れ(歯磨き)
と、
② 規則正しい生活習慣や食事
そして…
③ 定期検診
がとっても大切!なんですね。
定期的に検診で悪いところがないかチェックし、もし治療が必要な場合は早めに治療しましょう。
病気も軽微なうちに手を打てば、楽に確実に治せます。早期発見・早期治療!ってことですね。
同時に、普段の歯磨きで落とせなかった歯と歯の間の汚れや歯垢・歯石なんかもきれいにお掃除しちゃいましょう!磨き残しの「汚れ」の中に棲みつくバイキンが“諸悪の根源”です。「歯磨きのプロ」の衛生士さんに普段の歯磨きの仕方をチェックしてもらい、上手な磨き方を教えてもらうのもとても大切です。
また、検診で行うお掃除は「気持ちいい」クリーニングです。痛いことはしません。
定期検診は、かなり個人差はありますが、現在のところ特に治療の必要がない健康な方において、大体3ヶ月に1回ぐらいが目安です。お忙しい方でも、少なくとも半年に1回は検診された方が良いでしょう。
当院では、患者様ごとに「定期検診プログラム」を作成し、お葉書やお電話にて検診のご案内をさせていただいております。
「定期検診」をうまく利用することで歯の困りごとが無くなります。
私たちはそのためのサポーターです。いっしょに健康で丈夫な歯を維持していきましょう!