以前 にも書いたが私が初めてB型肝炎であることを自覚したのは
妊娠時である。
15年以上も昔の話だが、当時は幸いにも
「B型肝炎母子感染防止対策」
として母親のHBs抗原の値を検査する事が産婦人科にも義務だったようだ。
しかし、
あくまでも母子感染を防ぐ事が目的の検査であって
産婦人科の先生からも私の病状に詳しく説明はなかった。
ん?B型肝炎って何?
って思ったけれど、
「赤ちゃんにはワクチンを接種すれば感染は防げるでしょう、
お母さんは普通に分娩できるし、母乳を与えても大丈夫です。」
と言われてなんとなく安心してしまい、自分の病状等は詳しく検査しなかった。
とりあえず、
元気な子どもを産むこと。
そして、予防接種を怠らない。
それさえ気をつければ健康な子どもが産めるんだ。
そう自分を励ました。
ただ、
ひとつだけ気になったのは、当時の夫への感染である。
自宅に帰り夫の過去数年の健康診断結果を並べてみた。
(今はもう手元にないのだが)
確か、
HBs抗原は陰性。
HBs抗体は陽性。
AST,ALTは正常。
これがどんな意味なのか、彼の会社の産業医に調べてもらった。
「一時的に肝炎にかかったみたいだけど、抗体が出来てて心配ないらしい」
と言われてひとまず安心。
☆ここからは現在の気持ち===============================>
それから16年後に離婚するまで
毎年、彼の肝機能が正常であることを確認していたけれど
今でもそうだといいな。
と思ってる。
だって、
彼の感染源はマチガイなく、私だ。
18歳の頃、両親が私に告知しておいてくれれば
彼にもワクチンを接種してもらい、一時的な感染さえも予防できたはずなのに。
本当に申し訳なく思う。
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では、私は?
私の感染源は誰なの?
当時まだ、18歳の頃に既にB型肝炎であった事実を知らず、
いつどこで感染をしたのかあれこれ考えたが、
今更考えたところで仕方あるまい。
これから生まれてくる我が子と家族三人の生活を考えるだけで
頭がいっぱいだったし、
実際、
子どもが生まれてからは家事と育児と仕事に忙殺される毎日。
自分の病状など考える暇もなかった。
息子には数ヵ月おきにワクチン接種をして、
「抗体ができてますから大丈夫ですよ」
と小児科の先生に言われて安心したのをキッカケに、
「B型肝炎」という言葉は私の頭の隅っこに追いやられてしまったのだ。
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