レジェンド | 放浪のエコノミスト。アフガニスタンからワシントンに

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今日、アフガニスタンの元財務大臣にあう機会があった。財務大臣といっても、前財務大臣のアシュラフ・ガニ氏(一時は次期世銀総裁や国連事務総長候補にも名前があがりました)ではなく、1980年代に様々な大臣職を歴任したらしい。ということは、年齢は既に80歳を優に超えているはずだけど、英語もペラペラだし、話もしっかりしている。


政治に話が及ぶと、驚いたことに現大統領のカルザイ氏は、自分が外務大臣時代の部下だったとか色々な話が出てくる汗。自身は、アフガニスタン国王だったザヒル・シャーにつながっているらしく、父親は初代在日本アフガニスタン大使だったらしく、日本にも5-6年住んでいた経験があるそうだ。


「僕は日本人だよ」といった途端愛想がさらによくなり、片言の日本で話しかけてきた。最後に日本に行ったのは1970年代らしいけど、富士山の話とか京都、軽井沢の話で盛り上がりました。印象的だったのは「日本は他の国とは違い軍隊は派遣せずに、援助を行っているのですごく好感を持てる」といっていたこと。


インド洋で給油活動をしているんだよー、とはいえなかったけど、この元財務大臣に限らず、他のアフガニスタン人からも同じ話をよく聞く。プライドの高いアフガニスタン人にとっては、他国から軍隊を派遣されるというのは、頭では理解できても、感情的には許せないことらしい。


いつもは、目先の仕事の話ばかりにとらわれているけど、時々こういう話を聞くとものすごい刺激になる。