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ameba blogを更新しました_
今日のテーマは「お別れ」_
こんばんは、鷹村洋一です(´∀`)_
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人は別れの数だけ―

初めてハンドルを握ってから少しの間、
シフトチェンジのタイミングで動きが止まる
それまでマニュアル車に慣れきった身体は
左足の付近にあるべきクラッチペダルを見付けられず
ほぼ一直線にしか動かないシフトノブに戸惑う

「そうだ、コレはAT車なんだ」

知っていたハズなのに、脳ミソで理解するまで数秒
クルマも運転する者も完全に静止する
出会いから何度もそんな光景を繰り返していた

「ホントに大丈夫なのかしら?」

セドリックさんに心のようなものがあれば、そう思っただろう
運転する自分自身も不安が芽生えるファーストコンタクトだった
鈍重グラマラスなボディのセドリックさん
馬力が出ているとは言っても、そんなに活かせないだろう―
なんて見くびっていたらカンタンに地面を蹴飛ばしていける

シフトチェンジは人間以上に速く正確だから、
回転を示す針は緩やかなのに
スピードメーターの針だけドンドン右へ右へと傾いていく

(中途半端な扱いはそのまま走りに出るぞ―)

乗り心地を追求する紳士のクルマ
ダルい走らせ方をしていればダルい動きにしかならないし、
荒い扱いをすれば途端に暴れ出す―
だが、乗りにくいのではなくスキルを磨けば応えてくれる

しなやかに走るように仕付けられているからこそ、
「そういう走り方」を自分のスキルと勘違いしてはいけなかった







努力なしで簡単には―

運転は確かに楽だった
でも「思うような走らせ方」に辿り着くには容易ではない
足りないスキルを埋めていこうと
セドリックさんと向き合う時間が増えていく
「努力」と言っても、そんなに苦痛はなかった

思い描く、理想のラインに乗せていく

最初にキッカケを掴んで、そこから少しずつ距離を縮めて―
そんな楽しい時間を過ごしているうちに漸く理想に近付いてきた

でも、ここでお終い

2017年が残りふたケタになろうかというあたりで、
運転する者に変化の時が訪れた
セドリックさんは、また別の誰かのところへ行く

新しい環境で、また理想の走らせ方を追うことも考えたが―
そうしない選択肢を選んで進んで行く
しばらくクルマとは離れた生活になるだろう




ただ、楽しかった記憶だけ持って行く


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