メキシコ生活33.一時帰国2 | 兼業主夫日誌@メキシコシティ

メキシコ生活33.一時帰国2

松本市サクラ鍋が有名な「三河屋」さんの

「馬刺」


そして「サクラ鍋」

今年(2014年)いっぱいで店を閉めるそうだ

130年余も続いた名店がまた一つなくなる



 今度は「スーパーあづさ」の中でこれを書いている。昨晩は表参道で旧友たちに会い、ブログ更新の頻度が落ちていることを指摘された。書きたいこと、書かねばならぬこと、ネタはたくさんある。問題は書く意欲と書くための時間管理か。「忙しい」は理由にならず、そのための時間を作らないのは、それをしたくないのと同義だと思う。時間は有限。2015年の目標は「時間を大事に使う」にしようか。



 この一週間で稀有な体験をした。花ちゃんを除く自分たち家族は、メキシコの空手の先生に誘われて「杖道」を習っている。今度は杖道の先生に勧められて「居合道」を習うことになった。武道の先生がおっしゃることには常に「はい」と言う癖(空手家の習性なのかも)がついているため、断るオプションは存在しない。そもそも新しい事を始めるのは大歓迎だし、それが武道ならなおさらだ。メキシコの杖道の先生の勧めに従い、帰京後、紹介された東京の居合道の先生に電話すると「明朝に稽古があるから見に来なさい」との事。桜田門にて7時に待ち合わせ、100畳の立派な本部道場で稽古を見学をする。上段者が使うのはもちろん真剣。稽古後、I師範に道具を揃える予定である旨伝えると、じゃあ準備しましょうと言うことで、彼は即、携帯で電話。懇意にしている滋賀にある店から模擬刀(刃が付いていない日本刀)を2口配送してくれると言う。その後、他の先生方に連れられて、武道館に程近い剣道と居合の用品店にて着物と袴を購入。その日のうちに道具を買い揃えてしまった。刀は翌日届いた。翌週には別の先生から稽古に誘われ、Mを伴って夜の稽古に出かけ、道着の着方から、礼法(居合道では最も重要視される)、帯刀の仕方を習い、制定型の一本目を手ほどきしてもらい、何と最後に皆(有段者7名)の前で一本目を披露する事に。全く出来ていないのだけど、すごく褒められる。褒めすぎだと思ったけど、素直に嬉しい。武道家の常として、練習後の飲み会(とある先生はお酒で体を清めると言ってたっけ)にも誘ってくれた。人生最初の居合の稽古の後、直ぐに納会も珍しいけれど、I師範に出会えたことは幸運ですねと、どの先生もおっしゃっていたことが印象的だった。自分達は、人との出会いにかけてはいつも幸運なのだ。



 それにしても、普段使う日本語で、刀由来のコトバが多い事。反りが合わない。元の鞘に収まる。抜き差しならぬ。切羽詰まる。抜き打ち。鎬を削る。鐔迫り合い。



 茶道で袴をつける機会はあるから、履き慣れているつもりだったけれど、自分の袴のつけ方はちょっと間違っていた。帯刀して、刀を自由に使える帯の位置、紐の強さにしなければいけない。これは刀を差して見なければ分からない(普段は扇子しか差していないからね)。人生、いろんな経験をするべきなんですな。



 W君が僕の刀は?と聞いていたけれど、今回は予算の関係で却下。次回ね。



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終(松本市2014年12月28日了)



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