自分に責任を持つ | Yoga Per Tutti

自分に責任を持つ

 

先日、肝臓治療を終えた方がどう生活していくのが良いのかをテーマにした、山梨大学医学部付属病院 消化器内科の榎本信幸教授の講義を受けさせて頂きました。

治療が終わった、または、治ったからといって、いきなり無罪放免ではなく、引き続き注意深く自分と向き合うこと(例えば、定期的に検査をすることであったり、暴飲暴食を避けることであったり)がいかに大切かを強調されていました。

 

そして、質問の時間になり、聴講者のお一人(榎本教授の患者さんではありません)が、

「自分が希望していたものと異なる薬を今後の治療で使用することになってしまった。先生のお考えの詳しいところはわからない。希望のものに変更することは出来るのか。」

という質問をされました。

先生は、質問された方の持病等をお聞きになった上で、なぜその薬が処方されたのか、予想の範囲内で丁寧にお答えになっていました。

そして、「薬は医者が決めることではなく、患者が決めること。医者は相談をするための人なのですよ。」と加えて仰っていました。

 

病院によっては、診察室に入ると先生が忙しそうにパソコンと向き合っていらしたりして、そうすると質問するのが「先生の邪魔をする」ようで、一刻も早く診察室を出なければ、という気持ちになってしまうことがあるのかもしれません。

結果、自分の希望や言いたかったことが十分に伝えられず、また、処方された薬も、なぜそれが処方されたのかもわからなかった、ということもあるのかもしれません。

 

もちろん、ご自分がその先生に診て頂いている以上、専門家である先生の診断にはきちっと耳を傾けなければいけないと思います。

しかし、自分の体の内側からの訴えを一番理解でき、面倒を見て、責任をとれるのは、最終的には自分しかいないのですから、先生が奨められる治療に関して、自分自身がしっかりと納得した上で治療を進めていくべきだと思うのです。

また、疑心暗鬼で治療を続けいていて、精神的な力が働くでしょうか。

「信じる力」というものも、治療には大切だと思います。

 

先週の土曜日は、慶応義塾大学病院内で行れている難病患者やそのご家族、医療従事者などが集まる患者会『ごった煮会』でした。

こちらの会で、簡単なヨガのポーズと呼吸法をリードさせて頂いております。

ファシリテーターは同大学の加藤眞三教授ですが、先生は、患者には力があると説かれ、「患者学」などの公開講座も開かれていらっしゃる先生です。

ごった煮会は、いくつかの輪になってお互いの辛かった話などを傾聴をする会ですが、話をするだけであるのに、双方に非常に良い効果をもたらすのだと毎回感じます。

次回ごった煮会は12月10日(土)14:00〜です。

下記掲示板に、日が近づくと詳しい内容が出ますので、チェックしてみて下さい。

http://aphsaitama.bbs.fc2.com

 

九州の方では台風の被害に見舞われた方も多く、今後も注意が引き続き必要とのこと、本当に心配です。

他の地域も天候がずっと不順ですね。

皆様、どうぞくれぐれもご無事でとお祈りしております。

 

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