今日は鉄道使って、黄金の環という古都群の一つセルギエフ・ポサードへの日帰り訪問。その後、モスクワ市内のトレチャコフ美術館で美術鑑賞。そうして夕食はキャビア(?)


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昨日の朝食、、バイキングは7時前に行ったら既に開いていたので、奥方が6時半に行くと言ってきかない。ってことでその時刻に行って見たら、レストランの前で30人位が待っている。へぇ~、皆早い~!でも、昨日とレストラン担当者が違うのか、なかなか開かない。

結局、30分近く待って、ほぼ7時丁度に開いたレストランになだれ込むように入る。そうして、今日は皆が容易に着席、離席出来る4人掛けのテーブルの2席をゲット。


これで昨日の様なトラブルは回避出来る。それにしても、客はほぼ全てが中国人のようである。が、多い。並べられている料理を取るにも一苦労。紳士、淑女のように振る舞って、料理を取ろうとしても容易ではない。本性を表して、他のお客と同様に一寸開いた隙間に入り込み、兎に角料理を取る、そんな感じのバイキング。でも我らはテーブルがあるだけマシ。席が取れずに、結局、立ち食い、さらにはコーヒーサーバーなどが置いてあるテーブルに自分の皿を置き、食事する中国人も。それも1人や2人ではない。かなりの人数。
朝食バイキングで立ち食い


立ち食いをするような中国人のマナーが悪いのか、このように多くのお客を一挙にレストランに入れてしまうホテル側が悪いのか。

何はともあれ、バイキングで、こんな風景を見たのは初めて。まいった、まいった。


今日は、黄金の環と言われる古都群に一つで、モスクワから70Km程離れた場所にあるセルギエフ・ポサート見物が先ずもってのメインテーマ。


朝食バイキングに時間を費やすことは出来ない。で、レストランをササッと引き揚げ、メトロを乗り継ぎ、コムソモーリスカヤ駅で降りて、徒歩でセルギエフ・ポサード行きの列車が出るヤロスラヴリ駅へ、9時前後に無事に到着。


ガイドブックによれば、またネットにも載っていたが、セルギエフ・ポサード行きの切符は17番売場に行けば入手可能ということで、それを探す。ところが見つからない。1から30番まではあるが、17番が無い。数人を捕まえて聞いても分からない。こんなことじゃ、今日の予定はどうなる。そして、徐々に奥方の目じりが吊り上がってきた感じ。やむなく、30番売り場でガイドブックにある‘セルギエフ・ポサード’の文字を見せた。何と、その売り場で切符OKとのこと。心の中でばんざ~い!


発車時刻は9時30分と35分があるらしい。どちらにするかと聞かれたので、訳も分からず早い方の30分とした。切符は勿論往復切符。帰りの時間を聞かれていないので自由席らしい。行きの切符を見ても座席番号らしき文字がないのでこれも自由席らしい。


何はともあれ、ホームを聞いて、また通行人にもホームを教えて貰って、さらに、列車を待つ乗客にホームが間違いないかを確認して、乗車後も乗客にセルギエフ・ポサード行きかを確認して、セルギエフ・ポサード止まりと聞いてホッとして、席が自由かも確認して、座席に座って、ホッと大きく一息。


ところが定刻に出発したその列車、各駅に泊まる。どうも、35分発が快速列車だった様

子。各駅停車は1時間半、快速は1時間ちょいでセルギエフ。それらしいことを知った奥方、ブツブツ、ブツブツ。勝手なこと言って!目的地行きの電車に乗れただけでも有り難く思えって言いたいよ。


列車は、最初は街をまた民家を見ながら走っていたが、その内、自然の中を。シベリアの大地の中とは違うが、時折、白樺林も、一寸したお花畑も。それを見て奥方、、「これでシベリアも分かった。6日も7日もこんな中を走り続けるなんて、まぁ、飽きもせず!」。

流石、ローカル列車と言うべきか、出発後、ちょっとして、物売りが。何人も。花やバッグや財布やマフラーや、、客車に入って来たら、入り口付近に立ち止まって、先ずは色んな説明。何言っているかは分からないけど。持ってきている商品のPRをしているのであろう。毎日こんなことやってたら、その内に買う乗客も無くなるのではと思ったが、意外と、1人位は購入する。そりゃ、誰もが買わないようだったら、物売りがいるはずはないけどね。
車内で物売り


車内で物売り


そんなかんなで1時間半が過ぎて、セルギエフ・ポサード駅到着。
セルギエフ・ポサード駅


駅を出て、通行人に教えて貰ったトロイツェ・セルギエフ大修道院への道を歩いていると、突如、壮大な修道院の光景が出現。なかなか、美しい。キリスト教(ロシア正教)を信じる者にとっては心打たれる光景なのかもしれない。

写真を撮っているとそこにモスクワ在住って感じの日本人4人。お互い写真を撮り合って別れた。



そこからさらい歩いくと、大修道院入口に。修道院っていえば地味な感じがするが、実にカラフル。院内で幾つかの聖堂の内部見学。
ウスペンスキー大聖堂

 聖霊降誕教会

鐘楼

聖霊降誕教会



十字架より聖水が

ウスペンスキー大聖堂内部

ウスペンスキー大聖堂内部

天井よりキリストが



最後にトロイツキー聖堂に入ろうかと聖堂を見ると、40人前後の入場者の列。慌てて、その最後尾に並ぶ。そして30分位並んだ後に漸く入場となった。ところがである、その列の先には牧師さん。見学者は、神道で言えばお祓い(?)を受けている感じ。このままではキリスト教に改宗させられては大変、ってことで列を離れた。でも、奥方、そのまま並んで、懺悔する良い機会だったかも。

その時、列に並んでいない人が、列の横を通り過ぎ、入場していることが分かった。何ということ、、30分もの貴重な時間を失ってしまった。やっぱり、慌てるとね、、、。
トロイツキー聖堂(入場者の列が見える)


この修道院内にはバーチャルキャッシュというものもあり、無事、ゲット。

また、修道院で作られているという黒砂糖蒸しパンを買って昼食とした。
右下 黒砂糖蒸しパン


2時間半程院内見学の後、帰路に。駅に着き、駅係員の様な人に列車の発車時刻とプラットホームを聞くと、わざわざ、ホームまで連れてってくれた。こんな時、年寄りは助かる、っていうか、ロシア人に優しくして貰った。


帰りの列車は3時前の快速。そうして無事、ヤロスラヴリ駅に到着。

さあ、メトロ、コムソモーリスカヤ駅でメトロに乗り換えだ。って、メトロのマークに従って歩いて階段を下りて行くと、改札機出現。ところが、メトロのカードを改札機に当ても開かない。そこに(地下の)係員が。何やら言っている。と近くにいた人がバーコードが印刷されているような小さなチケットを示してくれた。それを見て、「あっ、こんなチケットを購入せよってことだ」って思い、来た階段を上がって、一寸販売機を探すも見当たらない。

とそこで列車の駅から駅の外に出る改札口を発見。鉄道の往復切符を改札機に当てて、我一人先に通過。奥方はまだ改札機通過前だったが、通過したその場で(地上)係員にメトロの駅はどこかって聞いた。その時、係員は2人いたが、その1人がメトロへの道を案内してくれると言う。

その時、ふっと気が付いた。先にはねられた改札機で必要だったのは既に乗車した鉄道の切符、これにはバーコードが付いている、だったのだ。連れられていく方向は先にはねられた方向だったので、「1人で行けますよ」って言おうかと思ったが、せいぜい30m位の距離だったので、ついて行くと、案の定、先の改札機に到着。


そこで、奥方が先ず、鉄道の切符を改札機に当てて、無事、改札機を抜けた。続いて、私が切符を当てたがはねられた。あれっと思ったら、ここまで案内してくれた地上係員が、ここの改札機にいる地下係員に何やら説明している。最初はここの地下係員は渋っていたようであったが、結局、特別に改札機のバーを開けてくれた。考えてみると、私の切符は一度、改札機を通過処理していたのではねられたと思われる。それを懸念した地上係員がここまで我々に付き添ってくれたのであろう。感謝、感謝である。


そうしてメトロに無事乗車、今日はまだホテルに帰るには時間があるということで、奥方が是非とも見学しておきたいと思っていたトレチャコフ美術館へ。最寄りのトレチャコフスカヤ駅に着いた時には小雨となっていたが、その中を5分位歩いてトレチャコフ美術館に午後5時に到着。


トレチャコフ美術館

ガイドブックに見どころと記載されていた19世紀後半から20世紀初頭の絵画を主として2時間ほどじっくりと見学。奥方の印象を聞くと、「見知らぬ女」(1883年ムラスコイ作)が最高だったって。「えっ」そんなのあったかなぁ。絵心がないと何を見たのか記憶が残らないようだ。

今日はこれで終わり。
タイトル?




夕食はホテル近くのスーパーマーケットらしき店で、鶏の丸焼きのハーフ、肉の串焼き2種類とキャビアの瓶詰を購入し、ホテルでのんびり。そのキャビア、、余りもの安さに、奥方曰く、「これって偽物じゃ?」「そんなことないよ、本物だよ、きっと」結局、結論出ず。何しろ、今まで殆ど食べたことが無いのだから、仕方がない。
夕食 上にキャビア(?)が


そうして、今日も人々に助けられた日であった。ありがとさんです。