今日はホテルでの朝食バイキングの後、モスクワの超代表的観光地、クレムリン、赤の広場見物。その後、近くをブラブラして、夕食とった後、目玉が飛び出る程に高いバレー鑑賞。


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その朝食バイキングのこと、、

クレムリン ダイヤモンド庫への見学チケットは直ぐに売切れになるとのガイドブック情報で、7時から開かれるレストランに少し前に行くとそこはウラジオストックのホテルと同様に中国社会。そして既に多くのテーブルが占有されている。

部屋隅にある、壁で区切られた狭い場所におかれている6人掛けのテーブルが空いており、その入口側の座席をゲット。勿論、テーブルの奥の席は入口側に人が座っていると出入りがし辛い。


食事を始めていると中国人男女数人が来て、奥に入り難いので、我らに奥に入れと言う。何という事。ここは我らの席だ。後から来たお前たちが奥に行けと言い返す。勿論、片言英語と日本語と手振り身振りで。

中国人が奥に座り、少し悪い雰囲気の中、食事が始まる。ぺちゃくちゃ、ぺちゃくちゃと音を立て食べる。口にものを入れ、大きな声で話すので、口から食べ物の一部が飛び出る。気分は良くないが、それは食習慣の違い、やむを得ない。


時折、彼らが料理を取りに行く時には、身体と椅子を極力テーブルに近づけ出入りに協力する。でも、彼らは出入りするのも少し大変。でもそれは致し方ない事。


食事後半、男性が我が後ろをやりにくそうに抜けた。とその時、中国語で喚き始めた。「お前がいるから通れないじゃないか!」(?) 紳士で名高い私も、この時ばかりは、プチンと切れてしまった。先ずは片言英語で、そして日本語で、「何、言ってんだ!ここは俺たちが最初に取った席だ!そんな事も分からんのか!」

相手はニイハオか、ザイチェンか、ハオチュか、何か分からないが声高に喚いていたが、立ち去って行った。‘上品な’我が奥方にでも(?)彼らのマナーには耐えられなかったらしく、後で、プンプン言っていた。
朝食バイキング 中国人で満員


何はともあれ、メトロでクレムリンの最寄り駅アルバーツカヤへ。メトロ2日目となると乗り方も分かって来た。兎に角、乗り換え時にはライン番号とそれに向かう方向を示す矢印を見つけ、確実にそれに従って歩く。ホームでの上り下りは行きたい方面の次の駅名(キリル文字)をチェックすることで知る。その方向が思いと違う感じがする時には、誰にでも聞く。これで、バッチリ、メトロの使用の達人に!


アルバーツカヤ駅から歩いて、クレムリン入場券売場に到着。どの建物に入れる様にと一番高い700ルーブルのチケットを頼んだが、一部は行けない500ルーブルのチケットしかないという。何故ないのか、何処に入れないのか、何処に行けば買えるのか、聞いたつもりであったが、ロシア語ペラペラ説明に、何にも分からず、やむなく500のチケットに。丁度直ぐ隣の売り場でダイヤモンド庫チケットが売られるのを発見、こちらの方はすんなり購入。


最初に入るクタフィア塔でセキュリティーチェックを受け、クレムリンの出発点のトロイツカヤ塔の下を潜り抜けクレムリンに入場し、かつて共産党大会が開かれていたというクレムリン大会宮殿を右手に見ながら進むと、また右手にロシア正教の総主教のパトリアーシェ宮殿が出てくる。この宮殿の下を抜け、進むと聖堂広場。その周りには黄金や銀色の玉ねぎを冠した様な建造物。
トロイツカヤ塔へ向かう


パトリアーシェ宮殿

聖堂広場に向かう(正面はアルハンゲルスキー聖堂)


イワン雷帝らの棺が置かれているアルハンゲルスキー聖堂


皇帝の個人礼拝堂ブラゴヴェンスキー聖堂

かつてのロシア帝国の国教大聖堂のウスペンスキー聖堂

イワン大帝の鐘楼


グラノヴィータヤ宮殿

リザバラジェーニヤ教会(右)とテレムノイ宮殿

大砲の皇帝

宗教はロシア正教とのことであるが、キリスト教とは異なり、イスラム教的雰囲気。その一つの内部を見学した後、そこから一寸離れたボロヴィツカヤ塔近くにあるダイヤモンド庫に。ここにはガイドブックには世界一大きなダイヤモンド‘オルロフ’は必見とあるが、陳列された光り輝く多くのダイヤを見たものの、後で思い出したら、どれが‘オルロフ’だったのか、さっぱり分からず、、、いつもの自習不足が原因とはいえ、残念。なお、奥方の感想、、、「どれもこれも大したことないね。」確かに、以前奥方にプレゼントしたダイヤの方が素晴らしい感じもしないわけでもない(?)


ボロヴィツカヤ塔とダイヤモンド庫(右)

その後、聖堂広場に戻り、聖堂内部見学続行。内部もロシア以外で見て来たキリスト教会、、彫刻が多数ある、、とは全く異なり、それらは無く、壁が絵(イコン(聖像)とフレスコ画)で埋め尽くされている。

そして、玉ねぎの下面には殆ど全て、信心深くない私目を憐れんでいるのか、睨み付けているのか、そんな雰囲気のキリストの顔が描かれていた。これにはドッキリ、「ワタシャ何も悪いことしてませんよっ」って心の中でつぶやいてしまった。

やっぱり、仏教徒には優しいお顔の仏様が良い。


3時間ほどゆ~ったりと見学した後、入場したクタフィア門から出た所にある庭園にてレムリンの赤い壁を眺めながら持参のパンで簡易昼食&ジオキャッシング。キャッシュは無事発見でクレムリン制覇して大喜び。
キャッシュゲット!


その後、赤の広場へ。赤の広場は、3方を赤レンガの塀あるいは建造物で囲まれていて誠に赤の広場って感じ。その昔、ソ連時代に軍事パレードが開かれた、その場であると思うと、感慨深い。広場の奥にあるお伽の国の建物のようなボクロフスキー聖堂(ワシリー寺院)を見学し、赤の広場の長辺を占めるグム百貨店へ。


赤の広場 右、クレムリン、左、ボクロフスキー聖堂


左、グム百貨店

ボクロフスキー聖堂


ボクロフスキー聖堂 内部


カザンの聖母聖堂


グムはこれがロシア?って疑問に感じるようなアメリカナイズされた強大モールって感じ。そこでお茶飲んで、奥方はアイスクリーム買って食べて、その後は近くの街中をブラブラ。
グム百貨店内部


街をブラブラ


今日の一大テーマの一つは、日本からネットで予約した、スタニスラフスキー&ネミローヴィチ=ダンチェンコ記念音楽劇場での、我が人生で今まで最も高価なチケットであった気がするバレー観賞。こんなバレーを見落としたら一生後悔することになるってことで、先に劇場探し。途中、立哨中の警備員に場所を教えて貰い、無事に場所確認完了。


開演前に夕食ってことで、レストラン探し。そこで、とあるレストランでロシア料理を食べれるレストランを紹介して貰い、面はチャチなるものの中に入ると感じの良い店に。一寸変わったピロシキ、本格的ボルシチにまたまたペリメニにビール。一寸、優雅な気分で夕食。
夕食 右下、ボルシチ

そうして、ダンチェンコ劇場へ。そこはかなりの上流社会。多くの皆さん、ドレスやスーツで身を飾っていて、貧乏臭い容姿の我ら、一寸肩身が狭い。

席は2階、前列2列目中央とまずまず。でも舞台より遠いので遠眼鏡をレンタル、結局、この遠眼鏡、着けない方が良く見えて損した感じだったけど。

バレー、、、男女ペアーでのバレーが3部、それに15人前後によるバレー喜劇(?)。バレーは非常にレベルが高かったのであろう、かなりの頻度で「ブラボー」「ブラボー」コール。


確かに、踊りに微塵の乱れも無く完璧って感じ。でも、こちらは本当のところは良く分からず、周りの人々が大きな拍手をしてる際に、ほっぺを叩いて目覚まし。

一方、奥方、時折、大きい声ではないが、観衆に合わせて「ブラボー」「ブラボー」って声を出している。奥方に「流石、バレー通だね」って言うと、「「ブラボー」って声出して、眠気を覚ましてるの」、だって。
ダンチェンコ劇場前


劇場内部 手前の遠眼鏡がレンタルしたもの

そうして、上流社会に混じったバレー観賞を無事に終え、今日一日の全テーマを完了。それにしても、今日のバレー、余りにも高度過ぎて、猫に大判だった。