今日はまた昨日に引続き静かな一日。列車はウラジオストックから約7500Km走り、ウラル山脈を抜けヨーロッパに突入。白樺一辺倒の木々に樅の木のような針葉樹や赤い幹の木々が加わって来た。明日早朝のモスクワ到着に備え早めに就寝。


*********************

午前零時半頃 ふと目が覚めて外を見ると、東の地平線はもう既に赤く空は少し白んでいる。 うとうととして眼が覚めると午前2時半。東の空は明るく、太陽が地平線に見え隠れしている。

午前4時半、太陽が地平線を確実に離れ、朝がやって来た。

上段のベッドを見ると、あの最後に乗って来た青年がいない。まどろんでいる間に下車したようである。そして他の2人は寝入っている。1人、早朝に起き出してシャッターを切る。


今日もまた地平線から朝がやってくる


エカテリンブルクという大きな都市の駅にしこたま停車した後、40キロ程走ると、ヨーロッパ、アジアの境界を示すオベリスクが車窓左手に見られるとのことで、GPSで距離を測定しながらカメラを向けて待機。

その時は一瞬。思いと違って真っ白なオベリスク。すぐさまシャッターを押したが画面の端にぼけたオベリスク。それでも撮れて良かった。我が時計の補正なしの高度は505メートル。


エケテリンブルク駅

オベリスクを待つ

何とかオベリスク撮影。アジアとヨーロッパの境界!


遂にウラル山脈の多分南端の低き場所を抜け、ヨーロッパに突入!列車は高度を徐々に下げたりまた少し取り戻したりしながら450メートル位の高度を保っている。それまでほぼ白樺一本やりだったところの、赤松というのか背が高い赤い幹の木々が出てきたり、更にはクリスマスで使われそうな、これこそ針葉樹という木々が、占めてきた。でも、白樺も負けてはいおらず、結構盛り返す。そんな中、ピンクと白のお花畑も姿をみせる。暫くすると川が現れ、開けた大地に村がみられた。


白樺

樅の木??

お花畑

川沿いに集落


川沿いの民家


ペルミⅡという駅に10時過ぎ到着。何か食糧でもと思いホームに降りたが売店が見当たらない。キョロキョロしてたら、、、Can I help you ? 売店が無いかなって思ってるんだけど、、、地下階段を抜けて左に行くと数分であるよ。一寸遠いので止めておくよ。俺、この町に住んでるんだが、バイカル湖の近くに小さな時まで住んでいたんだ。英語なぜ喋るかって? IT関係の仕事なんだ。、、と会話が続く。サングラスを掛けた35-40才の一寸厳めしい男。でも、1日振りの会話、いや、本当にそれなりに喋ったのは韓国青年が最後だから、2日振りの会話。短時間なるも楽しかった。


ペルミⅡ駅


部屋に戻るとLINEに娘より着信履歴が。早速TELTV中継していると、ウラル川とヴォルガ川結ぶ全長2000キロの運河カマ川に架かった橋にかかり、その中継実施。


カマ川


昼食は日本より持って来たカップヌードル。海外旅行中は日本食食べないのであるが、列車での食糧調達失敗を考慮して持参、それが嵩張るし、調達の心配も無くなったので消化することにした次第である。


カップヌードル

列車はヨーロッパ大陸の東北部をひた走る。白樺、樅の木?赤松?お花畑、大草原に変わりは無い。


平原

お花畑

一寸背の高い花が登場

集落


午後3時頃バレズィノという場所近くで、モスクワと同一時間帯に入った。ウラジオストックで7時間あった時差を5日以上走り続けて埋めたことになる。単純に言えば地球一周24時間の時差の内4分の一、言い換えれば地球4分の一周したことになった。

今日の天気は晴れ後曇り、時々小雨、また晴れ、、、そして小雨、曇りと変化。


キーロフ含め2つの停車駅でビールの販売がなかったので、食堂車に行った、7つの客車を通り抜けて。それらは全て若い人を主として満席で、熱気ムンムン。静寂なのは2等車

だけのようであった。


キーロフ駅

ここでもぬいぐるみ販売中

食堂車

夕食はノボシビルスクのスーパーで買った韓国製のインスタントラーメン。韓国製のインスタントラーメン、スーパーでもホームの売店でも、この列車販売にでもよく見かける。日本製は見かけない。


韓国製インスタントラーメン

午後5時頃、奥方にLINE TEL。明日モスクワに飛んで来る予定の奥方と空港での待ち合わせ場所などの最終確認。


シベリア鉄道の最終駅、ヤロスラヴリ駅への到着は早朝6時前。未だ陽は高いが寝ることにする。