今日は朝6時47分発の電車。時計を3つセット、モーニングコールも頼んで4時に起床。モーニングコールは10数分遅れで鳴った。いい加減、でも鳴っただけ良いのかも。


Km強を駅まで歩いて行くつもりだったが、朝早くて暗いと危ないかもって前夜に頼んでいたタクシーで駅に向かった。タクシーは頼んだ5時には待っていた。


駅に着くとガードマンがいた。駅の写真でも撮りたいなって思い、ガードマンにカメラを見せ駅を指したら、ちょっと戸惑った感じであったが、ダ~(イエス)であった。ガードマンなどには何か質問するなど、こちらからなど先に近づく方が、怪しまれなくって良いと感じた。
イルクーツク駅


待合室には一寸風采の悪い人がいたが、安心感があった。掲示されている時刻表も同様に写真を撮らさせて貰った。

一番上段が乗車するロシア1号(ウラジオストック→モスクワ)


待ち時間に自動販売機でコーヒーをゲット。売店でパンと薄めのヨーグルトとケーキの様なものを購入。


約20分前に掲示板に表示されたナンバーのプラットホームに行ったが、乗る客車の位置が良く分からないので近くの人に聞くと、おばさんが気持ち良く教えてくれた。


3等の客車に入るとそこはタコ部屋状態。我が場所は進行方向に作られたベッドの上段。ここでは寝っ転がる以外にどんな体勢も取り難い。

上段のベッドでゴソゴソしている内に、暫くすると下段のベッドがテーブルに変えられていた。近くにいた青年、、僅かの英語を理解する感じ、、に座って良いかって英語で聞くと、頷いたので、テーブルに座った。


我がベッド(上段)。下段はテーブル(セット替え後)

我がベッドより一寸左前方を見る

我がベッド左サイドより前方を見る

我がベッドより左をみる。ベッドが上下、左右に4つ。一番上は荷物置き


その客車は乗客の殆どが若い兵士。休暇で帰省しているのかも知れない。若い所為もあるのか、東洋人嫌いなのか、こちらが年寄りだから興味がないのか、愛想は良くはない。


たまたま近くには韓国青年が1人。彼は英語を喋る。ロシア語もそこそこ出来るらしい。モスクワ直行で、その後、トルコのアンカラに飛び、この後はバスで中東の平穏な国々を回って1ヶ月後に韓国に戻り、既に決まっている会社に勤め始めるとのこと。

彼とテーブルに座って長い間、色んなことを話した。彼はクリスチャンと言うこともあり、宗教、福島の原発絡みなどなど、、久し振りに口を動かした。


暫くしてロシア人の青年、更には青年の横に座っていたおばちゃん連中ともちょこっとコミュニケーション。勿論、おばちゃん連中は英語は出来ない。ロシア人青年もほんの僅かな英単語だけだったが。それでも、お互い黙っているのとは雲泥の差。気持ちの良い空間となる。


途中何とか言う駅で約30分の停車。駅では一般にWiFiが強くなるのでLINEで日本に電話してTV中継をした。ロシアに飛んで来た映像は、1人住まいで、緊張感皆無の日々にだら~となった顔。


停車時にリフレッシュ(昼)。若い兵士達。

停車時にリフレッシュ(夕方)


腹が減ったので食堂車に行った。ホットインロシアという料理、ジャガイモのスープだった。それとビール。お客は誰もいない。

それで暇な、食堂の英語の出来るウエイトレスが横に来て、会話。後半、コニャックで乾杯しないかというのでダ~と言う。食事後、請求書を見るとコニャックが結構高い。メニューを持ってこさせ価格をチェックすると確かにその値段。ひょっとして二重メニュー? 散々、文句を言った後に支払ったが、ロシアでは食堂車でも気をつけないといけないって痛感。


手前がコニャック


食堂車から帰ると下段のテーブルはベッドになっていて、上段で過ごすことに。窓があって何とか外を眺められる。これがなければ、私にとって牢獄であった。

それでも、天井が低くって正座は無理、座ると土下座状態となるベッド。お茶も飲まず、兎に角寝ていたいという人には良いのであろうが。3等車一度の経験は良いが、もうこりごり。


列車は最初の内は小雨の中を走っていたが、その内に晴天の中を走る。白樺林の中をそして時折列車と白樺林の間にピンクた白や黄色の花、走るのには変わらない、信じられないほどに白樺林が続く。ここまで来ると、ほんの時折、赤松かどうかは知らないけれど、幹が赤い木が多少混ざってることも。


お花畑






白樺林が続く

ほんの時折、集落が

白樺林に赤い幹の木が混ざる



今日もまた、列車の後方から上がった太陽が、列車を追い越し、そして、列車の前方に、決して沈むことがないのではと思わせるような速度で、平原の向こうに、白樺林の中に入って行く。



今日もまた列車を追い越した太陽が行く先に沈む