おもしろすぎるイギリス人たち(英総選挙でのドラマ) | おいしく、楽しく、美しく!

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リビングにて


大揺れに揺れ、次々と繰り広げられるドラマにテレビにかじりついたイギリス総選挙。

そこに見たエキセントリックなイギリス人たちがあまりにもツボで、今日はその話を・・


接戦の末、与党の保守党が過半数の議席を獲得し単独政権をとったイギリス

じつは保守党の単独勝利は、党首のキャメロンも含め誰も1ミリたりとも予想しておらず

事前の予想では、保守党または労働党がどことどうくっついてどんな連立政権になるのか、という議論しかなかったんです。

それが蓋をあけてびっくり、保守党の独立政権誕生

労働党 No.2の Ed Balls(現・影の財相)は、明日はいよいよ財相か・・と思いきや政権どころか自分の議席を失い

イギリス独立党(UKIP) の党首Nigel Farageも落選

議席を落とす大物議員も多く、

スコットランドではScotland National Party が労働党から議席をほとんど奪い

前代未聞の大波乱。


翌昼には、労働党、自由民主党、イギリス独立党の3党首がつぎつぎと責任をとって辞任。その一部始終をライブでテレビかぶりつきでみてたのでした。


その一方で、


通常、政権が決まると新首相はバッキンガム宮殿へ赴き女王に謁見するのですが、





保守党の単独勝利は「ありえない」前提だったため

開票翌日にさっくり政権が決まるというシナリオはどこにもなく


エリザベス女王、この日まさかのアウェイでウィンザー城 (笑)


あわててお昼前にバッキンガム宮殿にもどってキャメロン首相夫妻と会ったという・・




宮殿から官邸に戻るキャメロンを待つ報道陣/ダウニング街10番地


それくらい、誰もが予想しなかった衝撃の結果。





ちなみに投票日夜の生番組で

BBCの出口調査での散々な結果をみせられた自由民主党の元党首アシュダウン卿(Lord Paddy Ashdown)が


フッ

もしそれが正しかったら





「帽子食べるわ」


と鼻で笑って注目されていて、



続いてそのあと登場した元労働党アリステア・キャンベル(ブレア政権の戦略情報局長、「影の副首相」ともよばれた)も


「キルト食べるわ」


(なぜみんな食べたがる・・)


でも結局BBCの出口調査は正しく、両党とも前代未聞の散々な結果に。


翌日ふたたびBBCに生出演したアシュダウン卿

プレゼンターから「昨晩、帽子食べるっていったよね」と帽子を渡されこの笑顔



(かわいい・・)


「キミ、そのまんまだね。じゃあ取引しよう、私は帽子、キャンベルはキルト、二人で一緒にやることにしよう」とうまくその場を交わし、


でも後でほんとに約束を守らされてました。

↓ 帽子のケーキ作ってもらってる



一応ふたりとも英政界のキーパーソン



さらに


イギリス独立党を率いるちょいワルおやじ Nigel Farage 




コメディアンにしかみえない


なんと党首である本人がまさかの落選!(笑)、言ってみれば公開処刑のようなその場で

当選した議員のあとに堂々のスピーチ


2010年は墜落事故でICUにいたからね~
(↑投票日に乗ってた小型機が墜落した

その時にくらべたらずっと気分がいいね!!


とギラッギラ笑い飛ばしてました。

ネタ的にもキャラ的にも濃いわ~ 


さてみなさん、この子はご存知でしょうか



Larry, Chief Mouser to the Cabinet Office

首相官邸ネズミ捕獲長ラリー





ダウニング街10番地の飼い猫にはこんな肩書きが与えられるのですが(ほんとに)


ラリー、働くのがあまり好きじゃないみたいで・・ 趣味は昼寝




官邸前


報道によると 

It took Larry like six months to catch just one mouse.

ネズミ一匹捕まえるのに約6ヶ月かかったとか。涙


そんなラリー、ここというタイミングはわかっているようで




官邸からの生中継のタイミングでしれっと現れこのポーズ。 


首相か!



こんなイギリスが好きすぎる・・笑