モンマルトルのランチのあとで
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今回のパリ旅行でいちばん衝撃だった、行きの機内での出来事。
安定志向のつよいゴンタくん。ゆえに新卒で入社した外資系から、堅牢そうな日系企業に転職までしたほど。 ふだん優しい彼ですが、一緒にいるとよく「危ない」と注意されます。
「ちゃんと、右みて!」 (道渡るとき)
「そこ危ないからもっとこっち(内側)きて」 (信号待ち中)
彼が心配性すぎか、私が鼻息荒げて車道にせり出してるのか。 がるるrr
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たとえば数年前のハワイで、わたしが約20年ぶりに海に入ったときのこと。
浮き輪をしてきゃーきゃーはしゃぎながら沖の方にバタバタいくと
「足がつかないところに行ったらダメです!!!」
(え 浮き輪・・)
「浮き輪してても危ないからダメです!!!」
(浮き輪をひっぱられる。ジタバタ抵抗)
私 「そんなん浮き輪してる意味ないやんか! 危なくなんかないもん、
ちっちゃいときおばあちゃんちの海で浮き輪で沖のほうまで行ってたもん!!!」 必死
「ハワイの海と香川の海は違うんです!!!」
以上、マウイ島ビーチでの絶叫でした。
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そんなゴンタくんと行ったパリ。その行きのフライトでのこと。
行きの飛行機って、ガイドブックとか読みません?
予習をする絶好のチャンス。旅の前奏曲に妄想をふくらませ楽しむわたし。だけど、ゴンタくんは、持参した本を読みふけっていました。
(せっかく一緒に旅のプラン練ったりできる時間なのに~)
興味を引こうと5分に一回くらい邪魔してやりました。(なーなーこのお店いいとおもわへん?/なーなーここのクロワッサン美味しいねんて。いついく?/なーなーモンサンミッシェルの日、朝何時?/ なーなーこのストールかわいい?パリゼンヌ? etc)
どんなに邪魔しても、付き合ってはくれるものの、
最後には自分の本にもどってしまうゴンタくん。(チッ)
どんだけ面白い本読んでるんだろうと思って、なーなーそれ何の本? ときくと、
カバーを取って見せてくれました
荒れ狂う海! (嘘だと言って-)
ひぃーやめてーもうむりー
涙ながして笑う私 (とまどうゴンタくん)
このタイミング(バカンス先へ向かう機内)で 難破船の本読む?
で なにこれ、 小説??
「いや、リスクについて、世界で一番はじめに考えた人の本です」
あ、そうなのね。
いや
どんだけリスクマニアやねーん!!!
だれか警察よんでー
だからー もう苦しいって~
飛行機の中じゃ、爆笑も難しいんですから。
よくよく話をきくと、神による運命論の呪縛を断ち、リスクの謎に挑んだ歴史上の天才・異才たち、、という、金融ジャンル(確率・統計)の歴史書、それもベストセラーらしく(汗)
アマゾンのレビューには、「ビジネス書で必読の一冊」 「古代ギリシャから19世紀に至る、数学、論理学、統計確率、物理学の進展を、革新者たちのエピソードを軸に時系列的に語っていきます」
・・ 難破船の話とはちょっと違うっぽい。
でも、あの表紙みた瞬間、ほんと悶絶しましたよ~ 世界のベストセラーを目にして、涙して笑いころげた人間は、私ぐらいかもな・・
画像はゴンタくんの一言
より
*いろいろ書いてるわりにはまだ初日だったパリ日記、次はモンサンミッシェルです!