糖質制限を始めて2年目に考えた事 | 子育てと食とツクツクと幸せと

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20年近く会社員(エンジニア)という自分に全く向いていない生き方をした結果、身体も心も病んで絶望のどん底に落ちた…そのおかげで健康と自由と本当の幸せと手に入れた…そんな私が今大切にしている事や日々の気付きを綴るブログ(ヒーラー、四児の父、ツクツク正規代理店)

今日、1ヶ月とちょっとぶりに掛かりつけの病院で定期検査を受け、血糖値センサーその他諸々を受け取ってきた。

ここのところ血糖値が乱れ気味だったためHbA1Cは前月比で悪化…(涙)
血糖値は生活と食事を改めて見直し始めてから落ち着きつつあるので次回はマトモになってるだろう(と期待)。




2年間糖質制限を続けてきて薄っすら分かってきたのは、糖質制限だけで全て解決するほど人間の身体ってもんは単純じゃないって当たり前の事実。

年齢、体質、アレルギー、ストレスや怪我や病気、生活習慣に運動量、季節や気候…
影響してくる要素は挙げ始めたらキリがない。

もちろん一型糖尿病の自分にとって糖質制限はこれからも食事の大方針ではあり続けるんだけど、
同時にこれは「糖質を多量に摂る食事による害という【今そこにある危機】を避けるための【現時点で最良と思われる妥協案】に過ぎず【最終解】ではないかもしれない」という考えを自分は捨てないようにしている。

もっと良い実践方法があるんじゃないか?
自分にとってより適した食事法は無いのか?
そもそも糖質制限は本当に安全なのか?

…と問い続ける姿勢は忘れないようにしたい。

何しろ糖質制限には大規模サンプルを長期的に追ったエビンデスが無いし、
もしエビデンスがあったとしても、その例に自分が適合しているのかは誰にも分からない。

大多数の人にとって害のない食事法だったとしても、ひょっとしたら自分は特異体質でその大多数から外れているのかも知れない。
後になって病気になって、その時に泣いても誰も何もしてくれない。
全ては自分の頭で考え、自分の身体で試し、自分の責任で判断すべき事だ。

だから私にとって一番怖いのは

「この方法だけやってれば間違いない」
「○○先生の言う事だけを聞いていれば間違いない」

という思考停止状態に自分が陥ってしまうこと。
いや、今まで何度も陥ってきたけど、出来るだけ早く気付いてそこから抜け出すようにしたい。

だってその思考停止状態は「米を食べないなんてあり得ない」と思い込んでいた2年前までの自分とまったく同じだ。



少し前まで、自分の主義主張と反することを言う人がどうにもムカついて許せなかった。

糖質制限を批判するお医者さんの事も「利権まみれ」とか「不勉強」とか「保身に必死だな(笑)」とか…
決めつけ、頭ごなしに否定して、時には攻撃したりしていた。

それは結局、自分のことを否定され非難される事への過剰な恐怖に、条件反射的に従っていただけのような気がする。
感情に任せて衝動的に行動していただけで、本質と向き合うことからの逃避だった。


「糖質制限の事をお医者さんに話しても反対されるだけだ、何故なら彼らは不勉強で何も分かっちゃいないから」と、

ハナから決めつけていた…いい年してなんとも恥ずかしい話だけど。
こちらがそんな風に心を閉ざして攻撃的だったら、相手がこちらを受け入れてくれないのは当然なのに。

確かに、かつて一度だけ本当に不勉強なお医者さんに当たった事があるけど彼は極端な例だった。
どこの世界にもピンからキリまでいるわけで。
何よりそんな彼の能力を検証しようともせず責任を丸投げして、その間に自分の健康を害し続けていたのは私自身なのに、その事を直視するのが嫌で「全ての医者は不勉強で利権の亡者で信じるに値しない」という言い訳を作り出してそれにしがみついていたに過ぎなかった。



それらの不要な思い込みを手放して可能な限りニュートラルな状態で、今日の検査には臨んだ。

私の言う事など理解してくれないと決めつけ、ほとんど対話をしてこなかった主治医の先生と、食事の事、体調の事…包み隠さずざっくばらんに話し合ってみたら、しっかりこちらの言うことを聴いて理解を示してくれた。

壁を作っていたのは他ならぬ私自身だった。

世の中には色んな人がいる。
こちらがどんなに心を開いても頭ごなしに否定してくるお医者さんだっているだろう。
でも、対話する前から自諦めて心を閉ざすことは金輪際しないように心掛けよう。


そしてアンテナを高くして、広く情報を集め、
一つの方式にしがみつく事なく、
自分がより健康的に生きる方法を模索し続けよう。