12月11日のYAHOO!ニュースから…

奈良の吉野といえばブランド木材で有名。その吉野の川上村の木材市場で丸太を買った一般女性がニュースで取り上げられていた。大阪出身の鳥居由佳さんという方で、川上村の地域おこし協力隊に応募され、村の産物を販売したり林業ツアーを実施したりと、地域を盛り上げる数々の企画を立ち上げて活動されている。

しかし、村の基幹産業である林業の沈滞が、森を荒らし、地域の衰退に結びついていることを知った彼女は、改めて木材の可能性を見つけるために、自ら木材を買ってみることにしたそうです。



丸太を購入したことをフェイスフックで公開し、さらに丸太の名前を募集。めでたく「おすぎ」に決まったとそうで,次は「ピーコ」を買う計画をしているそうです。




購入した丸太の小口の写真を見ると、少なくても樹齢80年は越える逸品。気になる金額は、吉野杉の価格は1本3000万円の時代もあっただけに、周りの人々は、「最低でも5万円?」「10万円以上? もしかして何十万円?」「吉野杉だったら50万円以上」という反応だったそうだが、実際には1万4400円だったそうです。

普通に考えるより木材の金額は驚くほど安い。通常のスギなら、1本当たり4000円しない。少し曲がっていたり傷があろうものなら半値だろうし、円安で外材の価格は上がっているから、外材より安いものも多いのである。

また、一般的な木造住宅を建てる場合は全体の建築費のうち木材価格が占める割合は10%程度。ハウスメーカーのものには5%以下の住宅もあるそうで、思いっきり木材を使いましたという家でも2割に届かない。

木材は非常に高いものと誤解している方が多いのだが、木材価格が建築費を圧迫することはないので、建築費を抑えるのなら水廻り商品などを見なおすほうが簡単です。

彼女の行動で、木材は意外と安いというだけでなく、国産木材をふんだんに使った長持ちする住宅が増えてくれるきっかけになればいいと思います。

http://bylines.news.yahoo.co.jp/tanakaatsuo/20141211-00041384/