国土交通省の平成25年度税制改正要望事項の説明資料を見ていると…

住宅を取得する30歳代の所得は1997年30歳から34歳が平均513万円だったのが、2010年には432万円、35歳から39歳は平均589万円だったのが、2010年には505万円と1割以上下がっています。
そこで住宅取得に係る費用の負担を減らす為に保存登記や抵当権の設定の為の税負担を軽減したり、住宅ローン減税の拡充を図っていくようですが、それに合わせ既存住宅(中古住宅)の取得に関する税制にも「既存住宅売買瑕疵保険」への加入を条件に特例を設け優遇していくようです。

このメリットを受けるには築年数要件(木造は20年)、耐震基準適合の証明などが必要なので残念ながら昭和56年の新耐震基準以前の住宅や古民家などは特例が受けれませんが、中古住宅市場が今後活性化していくのは時代の流れだと思います。

その中で、古民家をより多くの消費者の方に安心して購入してもらえるように、古民家鑑定書も建物検査=インスペクションの基準を新耐震基準以降の住宅の基準をベースにより伝統構法にあったものに、そして、今後30年間のメンテナンスのスケジュールと内容が分かるように予防保全計画書を新たに追加する形で5月に改訂します…。



そして新しい鑑定調査豊富を解説した古民家鑑定士用教本も「古民家解體新書」とタイトルも一新して新しくさせて頂きます…

「こだわり」の建築士日記 

解體新書のネーミングは、江戸時代杉田玄白がオランダの医学書「ターヘル・アナトミヤ」を翻訳して付けた名前です。多分この本から日本の医学は西洋医学が本格的に使われ始め、近代医療に変革するターニングポイントだったのではないでしょうか、


「こだわり」の建築士日記 

古民家解體新書も日本の住文化のターニングポイントとして刻まれる…そういう気持ちで書いています。

古民家インスペクションの夜明けも近いぜよ…?