デザインというと見た目の形状や色、商品によっては質感などを整えるのがデザインで、それをする人がデザイナーだと多くの人はそう考えています。

しかし、見た目の形状や色、商品によっては質感や柄などの意匠をするのは私はスタイリングだと考えています。

では、デザインとはなんでしょう?


私は設計事務所をしていますが、そこにはデザインと入れています。デザインとは設計の事だと思っています。ライフデザインといえば人生設計の事、計画を立てる、物事の企画、設計をおこなうのがデザインなのです。

たとえば車などの商品のデザインに付いて考えてみると、多くの人は外観や内装などの目に見える外観をかっこ良くすることをデザインだと思っていると思います。

しかしこれはスタイルを整える=スタイリングなのです。

商品などのこうしたスタイルを整えるスタイリングは最後におこなう事であり、一方のデザインは最初におこなう事だと思っています。

この車は何の為に作るのか、誰をターゲットにして、ライバルとの違いは何なのか?
こういうコンセプト、あるいはプランニングをはっきりさせる事、どこで誰に何台売るのか?といった販売までの全体を決めるものデザインです。どこでどのように売るかによって売り場のスタイリングも当然必要になります。

形だけにとらわれてデザインを一新した所で商品が売れる訳ではありません。商品コンセプトと外観のスタイリングの両方がちぐはぐだったらどうでしょうか?女性向けの商品なのに、ライバル他社には無い、かっこいい、斬新だからと男性向けの外観を施してもそんなものは見向きもされません。

デザインは設計、設計図を書くのがデザイナー

商品の特徴を描き出し、それが一番光る外観を与えるのが良いデザイナーの条件でしょうか。最近デザイナーと良いながら、ただ見た目や流行、トレンドだからとコンセプトに合わない提案をしたり、自分の好みだけのデザインをする人が多い気がしたのでこんな事を書いてみました。