「樹齢100年の木を現代の新築の民家に使う」と皆さんが人から聞いた時、驚かずにはいられないでしょう。しかし、昭和の戦前までは日本の民家にその家の歴史の象徴となるような大黒柱がありました。それは樹齢100年とはいかなくても現代ではなかなか見ることができない程の大木が使われていました。また、そうした木材は再利用して、代々使い続けるという文化が存在していました。現代の洗練された内装とはまた違った温かみのある住空間があったわけです。しかしながら、つい最近まで、その空間(古民家)は解体され膨大な廃棄物として処分されていました。木材に従事していた人からは嘆きの声が聞こえていたものです。年月の流れで味を増した飴色になった柱、職人技が光る建具などが重機によって一瞬の間に解体されていたのです。



昨今、団塊の世代の方々が第二の住まいとして「癒し」の空間を望んでいるのは、昭和の初期に住み馴染んだ住空間への回顧なのかも知れません。また、流通業界で古材が使われ昭和の臭いをかもし出す店舗設計に、昭和生まれの人々が懐かしさに惹かれ集うなど、古材の流通は今後一層、期待がもてます。



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そんな人々の想いを形にするのが古材施工技術士の役割です。



古材施工技術士とは、古材施工技術士(ヴィンテージリフォームプランナー)の名称において、解体された古民家などの建物から産出される木材を建築分野において再活用するための専門的な知識と技術を用い、木材再利用建築の企画・施工を行う事を業とし、古材施工技術士認定試験に合格し、厚生労働省認可財団法人職業技能振興会に備える古材施工技術士名簿に登録を受けたものをいいます。



【古材施工技術士の業務内容】


1.古材活用建築の企画・提案・施工
住宅・マンション・ビル・店舗・公共施設などの建物における、古材活用空間の企画・提案・施工を行います。



2.建築分野における木材再利用方法の研究
住宅・マンション・ビル・店舗・公共施設などの建物分野における木材再利用方法を研究します。



3.建築分野における木材再利用に関する社会的認知の促進
古材活用建築の企画・提案を通して、社会における木材リユース意識の向上を図ります。



【古材施工技術士になるためには?】
財団法人職業技能振興会が主催する、古材施工技術士認定試験に合格しなければなりません。



【受験資格】
特にありません。どなたでも受験できます。


2月に次の試験が東京で開催されます~ご興味のある方は直接財団法人職業技能振興会 へお問い合わせ下さい。(http://www.shokugyou-ginou.org/ )



次のうんちくは14日にUpする予定で~す

さらに古材について知りたい人はこちらもご覧下さい→http://www.kozai.net/userKozaiAbout.php#1