詩人の坂村真民さんの詩です。去年の12月11日97歳でお亡くなりになりました。
私が住んでいる砥部町の名誉町民です。


真民さんは熊本で生まれ8歳の時に父を失い、昭和6年神宮皇學館国文科を卒業後、旧朝鮮の師範教諭として勤務。終戦で昭和20年に引き上げて翌年愛媛に高校教諭として赴任され、以来三瓶、吉田、宇和島東、新田の各高校の教諭を勤められました。昭和25年に高校教諭をしながら自己の確立への疑問から短歌を捨てて詩に転じ、個人詩誌「ペルソナ」を創刊されました。
昭和37年からは時宗の開祖一遍上人を真の先達と信じ「上人の念仏賦算を現代的に継承したい」と「ペルソナ」を「詩国」と改めその後「鳩寿」と改名されていきました。


真民さんの詩碑は松山からの入り口にある開花亭に「念ずれば花ひらく」


文化会館に「共に 花咲けば共に眺めん 実熟せば共に食べん 悲喜分かち共に生きん」


とべ温泉に「砥部砥石 砥部焼きの地に 温泉(いでゆ)まで湧きて和楽の 栄えゆくさと」


など国内外に700基以上建てられています。


平成3年から始まった、朝と夕方に砥部町に流れているミュージックサイレンは真民さんが愛と平和を願う作詞活動の功績をたたえられ「仏教伝道文化章」を受賞されたときの副賞金を寄付して設置されたものだそうです。


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「念ずれば花ひらく」・・・なんて素敵な言葉なんでしょうか

あなたが念じて花ひらかせたいものはなんですか?


このサイレンには歌手のさとう宗幸さんが真民さんの歌「二度とない人生だから」につけた曲が
流れているそうです。真民さんの功績に敬意を表すと共に心から御冥福をお祈り申し上げます。