初めての恋心

昨夜は仕事から帰宅すると、
浴衣姿の子供達が僕の帰りを待っていました。

『パパ、今日稲荷神社で盆踊りやで。行こうよ！』

前日も近くの花火大会に出かけたのにと思いつつも、
帰宅早々、子供達に神社へと連れていかれました。

『あの子な、好きな女の子に会いたいみたい』。
神社へ向かう道中で、ママから今日の目的を聞かされました。

そうです。
我が家のベイスターズ大好きな長男(小学１年生)が恋をしたらしいです。

相手は同じクラスのＨちゃん。
いつも公園や児童館で仲良く遊んでいる女の子。
ママや友達から『好きなんやろ』と冷やかされても、
『ちがうわ』と否定しつつも、
いつもちょっかいかけたり、かけられたりとラブラブモード全開らしく、
この日もＨちゃんが盆踊りに行くから自分も行くと、
家族全員を引っ張りだしたそうです。

神社に到着すると、まずはＨちゃんが来ているかチェック。
まだ来ていなかったらしく、かき氷を食べて待機。

間もなくＨちゃんが到着。
すると、長男はまずＨちゃんに見えるか見えないかの場所に移動して
自分の一番の自慢である野球の動きを始めだしました。

なんと一番最初にとった動きは、
毎日頑張っている素振りのスイングの動きではなく、

＃２０木塚 敦志投手の投球フォームでした。

恐るべし野球バカの少年です。

もちろん小学１年生の女の子が、その動きに興味を示すはずもなく、
あえなくすぐさま作戦変更。
オーソドックスに盆踊りを一生懸命踊りはじめます。

しかし、シャイなＨちゃんも自分から声をかけられず、
ただ単に汗だくのクラスメイトの盆踊りを眺めているだけ。

たまりかねて、出しゃばりの僕が長男に、
『一緒に踊ろうって誘ってこいよ！』と言うと、
待ってましたとばかりにＨちゃんに駆け寄って、
二人で仲良く、ツッツキあいながら話していました。

もう、見ているこっちが胸キュンキュンしてたわ。

恋心ってすごいですね。
だって、いつも人の携帯電話を勝手に手にとって、
『ベイスターズ速報』で途中経過を何回もチェックする子が
昨夜は一度もベイスターズの途中経過を聞いてこなかったですもんね。

帰宅して、ようやく『ベイスターズ勝った？』やって。

まっ、仕方ないか。
我が家の長男が初めて味わう恋心。
実は長男よりもパパの方がめっちゃドキドキしてました。

一夜明けた今朝、ブログを書いているパパの隣で
長男は＃２０木塚投手のフォームをマスターしようと、
鏡の前で一生懸命練習しています。

ホンマ野球がベイスターズが、Ｈちゃんが好きなんやな。

いっぱい恋して、ええ男に成長してな。