本当の自分(コア)の探し方
「私の“コア”は年収一億以上稼ぐ起業家を100人は育成
する事です。」
先日、そんな話を知り合いのコンサルタントの方から聞かされました。
正直、聞かされた時は頭に?マークがポンポンッと2~3ダースは浮かびましたね。
傍から見ると金田一少年の推理についていけない剣持警部のような顔をしていたかもしれません。(笑)
「うん、いやまあ、何というか・・・“コア”ってそう言うものでしたっけ?ってかそれはタダの“目標”と呼ぶべき代物ではないのかなワトソン君。」みたいな。
ひょっとして、その人だけでなく、間違った“コア”の認識が世間的に広まっているのでは?
…と思わず不安になりかけました。
とまあ、そんなワケで、今回は“コア”とは何かについてお話させていただこうかなと思います。
心理学の話になりますが、「自分」というのには2種類…
「シェル・アイデンティティ」と「コア・アイデンティティ」があります。
シェル・アイデンティティとは、一言で言えば「余所行き用の自分」です。
社会人とはこうあるべきだとか、立派な人間とはこういうものだ。等の いわゆる常識という名の偏見に形作られた
自分です。
「ペルソナ」なんて言い方もあるみたいですね。
それに対してコア・アイデンティティというのが「本当の自分」とか「真の自己」とか「自分の中心」などと言われるものです。
「自分」から「シェル・アイデンティティ」を一切排除し、最後に残ったエゴの中のエゴ。極めて個人的かつ独善的な自分がコア・アイデンティティと呼ばれるモノなのです。
本来、“コア”と言うのは、…少なくとも我々ビジネスマンが使用するのにおいては…この「コア・アイデンティティ」のことを指すハズです。
決して仕事でどんな成果を残したいとか言う「目標レベル」の話ではないんですね。
今、世間で言われている“コア”と言うモノを、誰がどう言った根拠の元に吹聴しやがったのかは分かりませんが、騙されないようご注意ください。