お盆の行事 | ご近所の神社訪問記

ご近所の神社訪問記

近場の神社や、気になる神社の紹介です。
神社のいわれ、神様やそこに住んでいた昔の人などに思いを馳せてみます。たまに岩や石のことも紹介します。

お盆にすること

お盆が終わりました。

日本各地でお盆の行事がつつがなく執り行われたと思います。
土地によっても違いはあるでしょうし、その中でも各家によってどんなことをするのかは、さまざまと思います。
今年、我が家でお盆にしたことを、少し書いてみます。

お盆は、墓参りをしますが、その前に墓掃除です。
今年はなぜか三回しました。

お盆が近くなるとお坊さんがお経を上げにこられます。
何日に来ると連絡があるのですが、毎年のことなので留守にしても勝手に上がってあげてくれます。今年はどうしても用事があり、お布施だけ仏壇において、鍵をかけずに出かけました。
帰ってみたらお布施がなかったので、上がってあげてくれたと思います。・・たぶん。

13日。昨日のうちに作っておいた精霊棚を仏壇の両脇に立てかけ、蓮の葉を真ん中に置きます。これから三日間、御先祖様へのお供え物をここに置いてゆきます。蓮の上に置いたものはさげません。ぼたもちを作る日。

午後からはお墓に花を立てに行きました。この辺りでは、花は自分たちの畑で作ったもので用意します。
自分の家の分と、お地蔵様の分、14束。へんだら、蓮の実、おみなえし、みそはぎ、アスター、ききょう、グラジオラス、ケイトウ、百日草、ひまわり。ひまわりは近所の方がくれました。
涼しくなってから行こうと言っていたのに、「死んだおばあさんはせっかちだったから、早くいかないと叱られそうだ」ということで、殺人的な暑さの中、日中花を立てに行きました。
とにかくお盆の期間は、御先祖様が優先です。。

夕方には迎え火を家の門でします。同時にお墓の灯篭にも火をともしに行きました。

ご近所の神社訪問記-お盆2
迎え火


14日は墓参りです。自分たちも行きますが、来る親類も多いので、忙しい日です。
暗くなったら迎え火、お墓の灯篭に火をともす。

15日になると送り火です。そしてお墓の灯篭にも火をともします。
暗闇に、あちこちから無数のお墓の灯篭の明かりが浮かび上がって、幻想的なお盆の風物詩です。

お盆の期間、何が大変かというと、お供え物です。我が家だけなのかもしれませんが、毎日三度のごはんを作ってお供えすることになっています。
ぼたもち、きなこもち、そうめん、山菜おこわ、稲荷寿司、おだんごなど。それに惣菜あれこれ。御先祖様は完全にお客様扱いです。

夜の九時過ぎ、精霊棚とてんこ盛りになったお供え物を縁側から外に出し、蝋燭と線香を立て、川に流します。仏送りです。
最近は川に流してはいけないことになっているので、フリをして焼いてしまいました。
これで、お盆の行事が全てすみました。

祖母が生前、遠ざかる炎に手を合わせながら、「やっと仏さんが去なれた」というようなことをしみじみ言っていましたが、今は気持ちがよく解ります。
こうやって、家の行事は親から子へ、次の世代へと受け継がれていくのでしょう。

ご近所の神社訪問記-お盆1