主人、職場ではかなり働き者なのですが、うちではナマケ者で何にもしないんです。
モロッコのお手伝いさん達のいる家庭で育ったボンボンだし、可愛がられて育った末っ子の甘えん坊ですから。
その上、不器用なので、電球を替えるのも、ペンキ塗りも、電化製品の修理も、配線も、全て私がしないといけないんです。
不器用なんだか、努力してないだけなのか、定かではありませんけどね。
庭仕事も私一人でやるのですが、昨日、剪定でどうしても手が届かなかった箇所を、主人が仕事に行く前に頼んだんです。
頼めば文句を言わずにしてくれる人ですから、すぐに大きな庭バサミで切ってくれたんですが...
めったに庭バサミなど手にすることがない人なので、子供みたいに面白がって、切らなくてもいい林の枝をチョッキンチョッキン切り始めたんです。
私は呆れて、家の中に入りましたよ。
大仕事でもしたような顔して、家に入ってきた主人、
「木の枝、暖炉に使えばいいから、乾かすためにそのままにしておいたから。」
枝を集めて捨てるのが面倒くさいのが、見え見え。
いつもなら呆れた顔をするくらいなのですが、生理前で少しイライラ気味だった私は、
「枝が燃えるくらい乾燥するまで、いったい何週間かかると思うの?! それまで散らかしておくつもり?!」
と、文句たらたら。
主人、
「わかったよ! 明日、片付けるから!」
私、
「本当に片付けるの?! (文句、たらたらたらたら。) 」
主人、
「本当に片付けるよ!!」
と言い、“行ってきます”キスなしで仕事に向かいました。
十分もすると、私の携帯にメッセージ着信。
“I AM SAD. LOVE MOMMY.” 「僕、悲しい。 マミーのこと、大好き。」
私、英語とフランス語で返信、
“YOU ARE SUCH A ‘FILS A MAMAN’!” 「貴方は、かなりの甘えん坊よ!」
主人、
“I WANT MOMMY!” 「マミーに会いたーい!」
私、
“YOU ARE A BIG BABY WITH A BIG BUTT!” 「貴方は、でっかいお尻のでっかい赤ん坊だわ!」
と、アホなやり取りして、夫婦ケンカはお終い。 THE END.
昔のようにケンカするエネルギーないし、楽しく過ごせるはずの時間が勿体ないし、それに、翌日は主人の誕生日だったし、止めにしておきました。
まあ、ナマケ者で家のこと何にもしてくれない主人ですが、温和で優しい、いい人だし、
そして何よりも、ずっと私のことを愛してくれてるし、ずっと愛してくれそうだし、
“しゃあないか... ┐( ̄ヘ ̄)┌ ”って、これからも一緒にいてやることにしましたよ。
NOBODY IS PERFECT. パーフェクトな人はいませんからね。
いいところを注目することにして、悪いところは目をつむることにします。
お互い様ですからね。
そんなわけで、主人の誕生日、主人の好きなザッハトルテを焼いて、家族四人そろってお祝いしました。
ああ、庭の枝ですか?
もちろん、主人は片付けてませんよ。 明日にでも、何も言わずに集めて片付けることにします。
まあ、しゃあないですわ。