さすが、ポールの愛娘
ステラは、両親と同じく厳格な菜食主義
ファー・シルク・ラムウール・レザーを用いた仕事をすることを拒否しているほか、
動物愛護活動にも熱心である。
クロエのデザイナー時代から
「ファッションで動物を犠牲にするなんておかしい」と
動物を営利目的に殺すことを強く反対していたステラ。
STELLA McCARTNEY|ステラ マッカートニー
■概要
1971年イギリス生まれのデザイナー及びファッションブランド。元ビートルズのポール・マッカートニーとリンダ・マッカートニーの次女として生まれ、セントマーティンズでファッションを学ぶ。クリスチャン・ラクロワやエドワード・セクストンの元で経験を積む。この時に習得したシャープなテーラリング技術は、ステラ・マッカートニーのデザインの特徴として生きている。また熱心な動物愛好家で、ベジタリアン。
「ファッションで動物を犠牲にするなんておかしい」という思いの元、手掛ける製品には、ファーやレザーを使用しない。ケイト・モスや歌手のマドンナが愛用したことで知られている。
■歴史
1995年、自身のレーベルをスタート。1997年に弱冠25歳でカール・ラガーフェルドの後任としてクロエのクリエイティブ・ディレクターに抜擢される。ステラ・マッカートニーが手掛けるコレクションは1998春夏から2001年~2002年秋冬の2度発表されただけだったが、ブランドの成長を後押しした。
2001年、グッチグループの支援を得て、自身のブランド「ステラ マッカートニー」を設立し、パリコレクションに参加。デビュー・コレクションは2002年春夏パリ・コレクションでお披露目された。2003年、バラの香りをベースにした初の香水「ステラ」を発表。2005年、アディダスとのコラボレーションブランド「アディダス・バイ・ステラ マッカートニー」を発表し、2016年現在まで継続する。このほか、2005年秋冬シーズンにファストファッション大手のH&Mでアンダーウェアからアクセサリーまでデザイン。2007年にターゲット(target)、2008春夏シーズンはレスポートサックとのコラボレーションを開始。他ブランドとのコラボレーションを積極的に展開し、知名度を上げている。
2008年には新たにランジェリーラインをローンチ。2009年にGAPとのコラボレーションでキッズウェアをデザイン。2012年、ロンドンオリンピックでは英国代表チームのクリエイティブ・ディレクターとしてウェアを手がけた。また同年には同年、香水「L.I.L.Y」を発売した。2015年、新スタイリングシリーズとして「One City, One Girl」と題したムービーを公式サイトやソーシャルプラットフォームにて配信。最近ではオーガニックな素材だけを使い、動物実験を実施しない化粧品のライン「Simply Stella」をスタートさせた。
■プライベート
2002年に雑誌『Wallpaper』発行人のアラスデア・ウィリスと結婚。母のリンダが、父ポール・マッカートニーとの結婚式で着たウェディングドレスをリメイクして使用した。リブ・タイラー、プリテンダーズのクリッシー・ハインド、ケイト・モスといった著名人が出席。その後3人の子どもに恵まれた。
■日本での展開
日本では、2012年に「ステラ・マッカートニー・ジャパン」を設立。南青山に旗艦店を置くほか、35の路面店、ショップインショップは79店となっている。公式ウェブサイトでオンライン通販も可能だ。
ステラ マッカートニーがストアウィンドーで動物愛護団体をサポート|STELLA McCARTNEY
http://openers.jp/article/1495814
FASHION NEWS
STELLA McCARTNEY|ステラ マッカートニー
ストアウィンドーで動物愛護団体をサポート
生涯を通じて動物権利と動物福祉を支持するSTELLA McCARTNEY(ステラ マッカートニー)が、ストアウィンドーのインストレーションを通じて、動物愛護団体PETAと動物保護施設Battersea Dogs & Cats Homeをサポートする。生意気な猫のモチーフを遊び心いっぱいに表現するウィンドーディスプレーを、ヨーロッパやアメリカ、東京などステラ マッカートニー19の路面店で展開。9月初旬まで展開を予定しており、寄付金はそれぞれの団体に寄付される。
Text by OPENERS
寄付金は、猫の避妊手術や去勢手術活動に充てられる
生涯を通じてベジタリアンでありデザインにレザーやファーを一切使用しない、動物権利と動物福祉を支持するステラ マッカートニーは、動物愛護団体PETA(動物の倫理的扱いを求める人々の会)と動物保護施設Battersea Dogs & Cats Homeをサポートするため、新しく展開するストアウィンドーのインストレーションを通じて、寄付金を募る。
2016年秋コレクションを反映し、生意気な猫のモチーフを、グラフィックネオンのインストレーションで遊び心いっぱいに表現するウィンドーディスプレーを、ヨーロッパやアメリカ、アジアのステラ マッカートニー19の路面店で展開している。このステラ マッカートニーの猫のインストレーションには、チャリティーへの寄付を呼びかけるメッセージが込められている。9月初旬まで展開し、その後それぞれの団体に寄付される予定だ。
例えば、ロンドンのステラ マッカートニー2店舗からの寄付は、イギリス国内の3箇所にある動物保護施設 Battersea Dogs & Cats Homeでの資金として役立てられる。また、世界中のステラ マッカートニーのストアから動物愛護団体PETA(動物の倫理的扱いを求める人々の会)へ向けて資金を集め、猫の避妊手術や去勢手術のキャンペーン活動に充てられる予定である。
ストアウィンドーの猫のネオンディスプレーに加え、ソーシャルメディアでも猫のモチーフになぞったハッシュタグ「#StellaMcCatney」を使用し、このイニシアティブをサポートするキャンペーンも立ち上げているので、お店に立ち寄れないひとも参加できる。
日本でも保健所にて殺処分されている頭数は、犬が10年で1/3に減少したのに対し、猫はずっと横ばいのまま毎年約10万匹近くが殺処分されている。繁殖能力の高い猫の頭数増加は世界的にも問題視されており、2001年以来、動物愛護団体PETAは過剰繁殖問題やシェルターの超過密を解消する目的として、バージニア州の本部近隣で80,000匹の猫に避妊もしくは去勢手術を実施するなど、世界的にも少しずつ手が差し伸べられてきてはいるが、その解決策の多くは見つからないまま、無責任に民間団体に委ねられているのが現状だ。
たった15年前後と人間よりも寿命の短い猫の命を奪うのではなく、少しでも幸せに生涯を送らせてあげられるように私たちにできることは何なのか。この機会に考えてみてはどうだろうか。
DISCOVER THE NEON CAT WINDOW INSTALLATIONS IN SUPPORT OF PETA AND BATTERSEA DOGS & CATS HOME
サポート対象|動物愛護団体PETA、
動物保護施設Battersea Dogs & Cats Home
展開店舗|ヨーロッパやアメリカ、アジアなど19の路面店
展開期間|9月初旬まで
寄付金|猫の避妊手術や去勢手術のキャンペーン活動に充てられる予定
ステラ・マッカートニー、PETAと組んで反レザーキャンペーンを開始!
ステラ・マッカートニー。Photo: Zeta Image