静岡市は市域面積80%を森林地域が占めており、そこに多くの住民が暮らしております。
インターネット社会の中で、特にITの普及促進が必要な地域(生活全般が不便な地域)であるにもかかわらず、普及率は低迷しておりました。

理由は、市場規模が小さいことを理由に、通信事業者が非対象デジタル加入者線(ADSL)化を手控えたからでありました。中山間地の存在を重要視している静岡市は、平成20年度から情報格差(デジタルデバイド)を解消するために「静岡市ブロードバンド整備実施計画」を推進して通信事業者の整備促進を支援する補助制度を創設しました。

おかげさまで、中山間地域でのブロードバンド化は急速に促進されたが、通信速度が非常に遅い地域があるといった課題が残されております。

賎機北学区の俵峰町内会(杉山広二会長)では「インターネット利活用講習会」を22日夜に町内の公民館で開催しました。賎機北学区には5町内会がありますが、俵峰地区は7Kmほど遠隔にあるために通信事業者が普及事業を手控えたのか、賎機北学区の中で取り残された状況です。

俵峰町内会は50戸余の町内会ですが、インターネット活用戸数を50%以上にして、静岡市に熱意を示して、通信事業者の協力を取り込みたい考えです。

高齢化が進む中で、インターネット活用は敬遠されがちですが、徳島県で「葉っぱビジネス」で稼いでいるお年寄りたちが、インターネットを活用してビジネスを展開している事例や、日用品の買い物も便利になっている通信・カタログ販売、防災や医療・福祉の知識を取り入れる道具、といったお話を聞きました。

講演者は「中道はじめ氏」でした。彼は静岡市議会の議員たち(安竹も)の指導もしております。「市街地から遠隔で生活に不便な人たちの役に立ちたい」「俵峰地区がインターネットで地域おこしのモデル地区となるように」と申されて、講習を引き受けてくださいました。ありがとうございました。


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