自動車の燃費問題について思う事!

国土交通省は燃費性能の高い自動車普及を図るため「自動車の燃費性能の評価及び公表に関する実施要綱」なるもので、各自動車メーカーに走行試験場で走行して得たデーターを公表するように義務付けている。

石油輸入国の日本においては国土交通省の燃費問題は重要である。最近はユーザーが新車に買い替えるたびに燃費が上がるのでガソリンスタンドの販売量は減っているという。

ユーザーのマイカー選定の条件の一つが「燃費」である。勿論デザインやその他の機器類も選定要件ではある・・・!

三菱の自動車燃費データーが「改ざん」されていたことが発覚して、会社存続が危ぶまれ多くの関係者がショックを受けた。

私の知人は静岡市内の三菱自動車販売会社に勤務しているので、大切なユーザーからの相談を受けるなど顧客管理に神経をすり減らし、彼の家族も会社の命運を心配している。日産のゴーン氏が救世主のごとく現れて、三菱自動車は生き残るようで関係者・ユーザーたちがホッとしているだろう。良かった~

さらに、先日はスズキ自動車の鈴木 修会長が報道陣の前で深々と頭を下げた。

自社の走行試験場は風が吹くなど、悪条件が重なって正しいデーターが取得できないので机上のデーターで軽自動車などの燃費計算を公表していたという。

さて、私は「燃費データーの取り方は各社自由であっていいのでは・・・」と思うのです。ただし、公表にはデーターの取り方(実験方法等)を添付すべきである。ユーザーが納得すればよい話である。会社の存亡を脅かす問題にすることがオカシイと思うのです。

国土交通省は無意味な燃費実験(こんなことオカシイ・・・と一喝したい)を各社自由にすべきである。

1リットルのガソリンで何キロ走行できるか?自動車はエンジン・タイヤ・車体などで作られていますから、走行燃費にはこれら全てが影響を及ぼすはずだ。

燃費と言えばエンジンその物が大きな効率を担うと思うが、タイヤの性能(溝・クッション・空気圧など)も走行には重要なポイントを占めている。(私のガソリンスタン経営20年の経験から)

車体のデザインも重要だと思う!車体に及ぼす空気抵抗は最大の課題であるからだ。ユーザ-によっては燃費よりデザイン、燃費より多機能、いろいろ選択肢があるはずだ。