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MMJプロデュースによる地下空港の舞台『ポセイドンの牙』、満員御礼、スタンディングオベーションを頂きながら幕を降ろすことができました!!

改めて、ご来場下さったお客さま、スタッフandキャストのみなさま、関係者のみなさま、応援してくださったみなさま、本当にありがとうございました!!

海の大冒険を描こう!と去年、会議室でプロデューサーと話し合い、そこからこのように素晴らしい形で作品へと結実したこと、大変嬉しく思っています。

お客さまのご感想も、Twitterなとで拝見して本当に嬉しいなあ!⭐️(T_T)⭐️ と感動しております。みなさま本当にありがとう!!

あ、もしよければ、こりっち舞台芸術の見てきたコメントを頂けますと、大変幸いです!!公演の記録になります!!みなさまの熱い応援パワーを、たくさん書いて欲しいんです!!5点満点も大歓迎ですよっ!!⭐️(*^_^*)⭐️


そして、この舞台『ポセイドンの牙』、なんとDVD化します!!劇場に来たかった!!という方や、何度も楽しみたい方、ぜひご予約大好評受付中です!!



無事閉幕したので、作品のあれこれを。
(ちょいと文体が堅めになってしまいました。m(_ _)m)

まずは作品の生まれた経緯について。

今回のポセイドンの牙、出発点は2つ。

1つは、生命全体にとって人間やばいよな、という漠然とした危機感。

もう1つは、戦争が近づいているな、という実感でした。

そしてモチーフに、海、少年たち、そして神話の神々たちが選ばれて行きます。

数年前に、アジア舞台芸術祭にて、インド人の演出家ズレイカ・チャウダリーさんの演出助手をし、その時に作品で扱ったのがマハーバーラタ。まるで古代の核戦争みたいなことが書かれたお話に、とても大きなインパクトを受けました。

また去年、僕が敬愛する演出家ピーター・ブルックの、マハーバーラタを題材にした作品『Battlefield』を新国立劇場で見たことも、大変大きな影響になりました。

戦争を扱った新国立劇場の舞台『たとえば野に咲く花のように』鄭義信作・演出  も素晴らしく、心に残りました。

戦争の時代の到来をいかに未然に防ぐか。これを考え発信するのは、創り手として緊急の課題だと思っています。 

黄金の牙=釣り針の取り合いの話ですが、これはもちろん、支配と権力についてのお話です。行政、立法、司法。これが崩れてゆくことについて。

そして海。たくさんあるのですが例えば、東京湾のカタクチイワシの約8割の内臓に、微細なプラスチックが入っている、とつい数ヶ月前の新聞で読みました。

もし自分が魚だったら、とても苦しいだろうなあ、と思うわけです。絶滅and絶滅危惧種のレッドデータブックにも、無数の貝類や魚が載っています。

一方で、

例えばもし未来に、人間が絶滅してしまったとしても、案外、生命全体はまた色んなやり方で進化や繁栄をしてゆくのかな、と思ったり。  

どちらにしろ人間は、目の前の自分達しか見えてないんだなあ、と考えながら反省。


そんな中で、神々の論理、少年たちの視点が見えてくるわけです。様々な立場からみた、世界。そのぶつかり合い。

シェイクスピアに学びましたが、良い戯曲は、言葉の中に社会構造が浮かび上がります。自分は遠く及びませんが、その素晴らしさを少しでも見習わなければ、と思っています。



さて、なんだか堅い感じで書いてしまいましたが、

あっという間に千秋楽!!

いやー!楽しかった!!

主演の藤原薫くんを始め、素敵な俳優のみなさまとご一緒出来て、本当に嬉しかったです。

やはり演劇は志だな、と再確認する現場でした。賭けた想いの分だけ、お客さまから返ってくるものだな、と。それを持ち続けること、守ることの大事さを噛み締めた稽古場でした。

ぜひ淡水から大海に泳ぎだす気分で、これから脚本家、演出家として、大いなる冒険を続けて行こうと思います!!

ぜひぜひみなさま、地下空港の次回作品もどうぞお楽しみにっ!!(いま、様々企画しておりますのでっ⭐️(*^_^*)⭐️)