365分の1の知恵*麦麹を作ろう③&なめ味噌 | くじらぐもびより

365分の1の知恵*麦麹を作ろう③&なめ味噌

 麦麹たちは順調に育ってくれて、おくるみみたいに大切に包んでいた

布と室から出して、ぽろぽろにほぐし、米蔵の方へ移動させ、広げて

乾燥させます。
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 2、3日して乾燥したら、米袋に入れて保存。来月の味噌仕込みに

再び使います。


 くじらぐもは築100年以上のお家なので、こういう手作りのものを

仕込むのに適している気がしています。

麦は特に湿度や温度が上がりやすく、室代わりに使っている毛布が

べたべたに濡れたりすることもあるのですが、ここでは内側の

毛布が少し濡れたくらい。

家全体が呼吸しているからじゃないかな、と思っています。


 手入れが追いつかないけれど、広さは十分あるし、これから

時間をかけて、少しづつ手をかけていく楽しみがある場所だなーと

思います。


 3月17日の醤油仕込みも今年は大きな木の樽を使って、

一括で仕込んで、土蔵で寝かせよう、とさっちゃんが提案してくれました。


 開拓者のようにうっそうと茂った竹を切り開いていた頃から土蔵は

気になっていて、いつかギャラリーにできたら、という夢を持っている私。

まずは中の物を出して、きれいにしたい、と思いつつもなかなか手が

回らなかったのだけれど、これを機会にきれいにできたらいいなーと

思っています。

なんか考えるとわくわくしてくるなー。


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 借りてきた麹箱たちを干したり、毛布を干す。 のどか。


 さて、麦麹がひと段落ついたら、今日は酒粕を使った味噌漬け、さっちゃん

バージョン。漬けたものだけを食べるのでなく、周りの味噌も楽しめるよう

なめみそを教えてもらいました。


さっちゃんバージョン なめ味噌の作り方


 ①野菜を一晩塩漬けにしておく(今回はごぼう、にんじん)

   水分をとるため。


 ②味噌

  酒粕(さっちゃんは手作り焼酎を作った時に出た麹粕を使ったそう)

     板状の酒粕を使うときは戻して。 味噌の半量くらい。

  みりん 少々

  煮干だしを入れて、適度な固さに。 あまりゆるいとぐずぐずになる。


 ③2の材料を小鍋に入れて、沸騰させる

   (*味噌の塩味をまろやかにする・発酵を止める)

 

 ④野菜を3で1週間くらい漬ける。 (野菜に味がしみこむまで)

  季節によって期間は違う。 ごぼうとにんじんは1週間漬けたが

  山芋と生姜は朝、入れたそう。


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 ⑤野菜を一旦取り出して細かく刻む


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 ⑥切ったものを全部味噌に戻して、混ぜて、ごはんのお供に

 いただく。


 出来上がりが少しとろっとするくらいが食べやすい。


 食べた感想は、本当に目からうろこのおいしさ! 想像してたのと

全然違っていて、ごぼうや野菜の味と味噌がマッチしていて

めちゃめちゃおいしいのと香りがよくて感動。


 なめ味噌はランチにも使えるなーと思ってます。

みょうがを入れてもおいしいそうですよ!

旬の野菜を使って楽しめたらいいな。


くじらぐもびより-PT340087.JPG  お昼ご飯

*野菜の味噌汁 *玄米ご飯 *なめ味噌 *巻き湯葉の煮物

*切り干しの煮物  *長いもと厚揚げ煮
*竹切り姫えっちゃんが摘んだ日本茶


 

 また、一つおいしい世界が広がりました(*゚ー゚*)


 さて、おやつの時間の頃、昨日薪取りに行った場所へ。 まだまだ

小枝が山ほど残っているのです。 一人で2往復したところでUくん登場!

2馬力だと早い♪

昔話のおじいさんは芝刈りへ、という下りを思い出しながら。


くじらぐもびより  瞬く間に夕暮れに


くじらぐもびより  八ヶ岳

 帰るときは目の前が富士山。 ロケーションに恵まれているな。


くじらぐもびより-PT340088.JPG  夕ごはん

*玄米ごはん *なめ味噌 *味噌汁 *もやしと鶏肉の炒め煮

*手作りこんにゃく *漬物2種  *おからのふわふわオムレツ


 こんにゃくは明野の方の手作り。 漬物は自然農の黒岩さん作。

どちらもおいしくて、感動ヽ(゜▽、゜)ノ


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 夜は南アルプスの手話サークルへ。 苺ジャムのロールケーキを

作ってきてくださった方がいた♪ 素朴でやさしい味(^人^)

人の手の温かさがあるものってやっぱりほっとするなー。


 空を見上げると満月。 月明かりで雪化粧をした山々たちが

光っててきれいだった。