銀座阿波おどりシリーズ~下③~ | 飲食店で成功と失敗を経験した虎 安田久のブログ by Ameba

銀座阿波おどりシリーズ~下③~

10月25日から上・中・下の3回にわたり日本外食新聞に
銀座阿波おどり誕生の舞台裏が連載されることになり

読者の皆様にもご覧いただきたく記事を引用させて
いただきます





11月15日付日本外食新聞社より~
・・・・・感動を訪ねて・・・・・・(外食新聞社:川端隆)



下③

地元で若手のリーダーとして地域活性と向き合う鹿子酒類卸の専務、
鹿子浩史は、HYシステムに地元の酒類を取りまとめる役割を担う。
その鹿子がHYシステムとの接点を求めて動いた。
「『実用書道』の科目を履行している生徒に『商業書道』を経験させては
どうか。お店の看板やメニューの文字を書かせてはもらえないだろうか」

2001年4月、文学部に書道文化学科を新設するなど、大学では珍しく
書道教育に力を入れている四国大学から、こんな話が飛び込んできた。
10月8日、初顔合わせに四国大学を訪れたHYシステムの安田や本間
に対し、准教授の太田剛はそんなアプローチをした。

その場では、書を藍染めにした作品なども披露された。徳島県は藍の
産地でもある。日本で一般的に栽培されているタデ藍が豊富に獲れる。
四国大学は1991年、新たなる染色空間を求めて、校内に藍染め工房
「藍の家」を新設したほどだった。
「メニューブック自体を一緒に書きませんか。表紙から仲間ですべて。
藍染めも活用できるかもしれない。可能であれば実務レベルで話しを
詰めていきたい」

HYシステム営業本部長の本間は四国大学にこう提案した。
民間と大学との新たな形の「繋がり」が動き始めた。
活力あふれる四国暮らしをサポートするリレイションの代表、初答院弘智
は「四国サミットとくしま」という市民団体を結成し、「四国各県の地域鍋
をつくりませんか」と訴える活動を続けている。町おこし関係者と「鍋を囲ん
で四国の未来を熱く語る」ことが目的だ。

安田は、多い週には3日も4日も「銀座 阿波おどり」に行き、お客さんの
笑顔を眺め自問自答する。「自分のやろうとしていることは間違っていない」。
徳島の食材を食べ、阿波踊りを踊る。徳島の文化を丸ごと体感させようと
いう安田の試みに対し、少しずつ地域の人々との輪が広がり始めている。
とはいえ、阿波踊りから始まった安田の「徳島活性化」は緒についたば
かりだ。