● 朝日新聞の記事、その後

東京・新宿『靴は売らない靴屋』泰治(やすはる)です

6月1日の朝日新聞に、「ヒール靴快適生活」という見出しの記事が掲載されました

その記事の中に、「かかとは、靴との隙間に人さし指が入る程度に。」という記述があり、しかも、「足先は、一番長い指から1~1.5センチのあきがあるといい。」と続いていました

『こんなに前後にスキマのあるデッカイパンプス、カカトが抜けて、歩けたもんじぁない、という記事を書きました

この記事について、そごう横浜店のバチェラーシューフィッター林実樹氏から、コメントをいただきました

朝日新聞の記者が、なぜか、「靴の後ろにスキマがある靴はダメ」と言ったことを、反対に読める文章にしてしまったそうです

ゲラの段階では、確かに“スキマのある靴はダメ”という趣旨の文章だったので、OKしたところ、当日の記事には、スキマのある靴をすすめる記事になっていたのだそうです

そごう横浜店として、抗議し、記者が謝罪、6月10日の朝刊に訂正記事が掲載されました

《修正記事》1日付「ヒール靴 快適生活」の記事で、「かかとは、靴との隙間に人さし指が入る程度に」とあるのは、「かかとは、靴との隙間がないものに」の誤りでした。訂正します


小さな小さな訂正記事です

マスコミの仕事の怖さを見せつけられた思いです

間違った記事も、その記事は一人歩きをします

訂正記事を書いても、それに気づき、認識を修正できる読者は、ごくごく一部の人だけでしょう

この記事は、朝日新聞のデジタル版から、早々に削除されていましたが、紙面そのものは修正されません

ネットのように、秒速で世界に拡散することは無いかもしれません

しかし、新聞は、国立国会図書館に収蔵され、時代を表す記録扱いされます

全国の図書館でも、新聞のバックナンバーを収蔵しているところはあります

間違った記事も、間違えたまま、ほぼ永遠に近い時間単位で残ってしまいます


新聞の記事は、決して質の高い情報源ではありません

しかし、多くの人は“朝日新聞に載っていた”といえば、権威あるマスコミが書いているのだから、間違いはないだろうと思い込んでしまいます

「カカトの後ろに指一本」という意味合いのことは、子供の頃聞いた記憶があります

なんとなく記憶の奥にある言葉と、マスコミが書いている記事がつながると、それは「事実・本当のこと」とつなげて記憶してしまうことが怖いのです

間違った記事を修正する作業は、シューフィッターを含めて、靴の販売に関わる一人一人が、店頭で丁寧な接客を通じて行うしか無いです

しかし、そのことはほぼ期待できません

シューフィッターがお客様の足を計測して、計測結果に正しく従った靴選びができる、サイズバリエーション豊富な店頭が実現しないことには、実質的な解決にはならないと思うのです

それにしても、爆発しそうな怒りを抑えながら、冷静に文章を書くのはむつかしいですネ^^


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