ボーン・コレクター  2000年 | 私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)

私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)

日々接した情報の保管場所として・・・・基本ネタバレです(陳謝)

監督 フィリップ・ノイス

 

キャスト
リンカーン・ライム     デンゼル・ワシントン
アメリア・ドナヒュー    アンジェリーナ・ジョリー
セルマ(看護師)      クィーン・ラティファ
チェイニー(部長)     マイケル・ルーカー
ポーリー・セリット     エド・オニール
ケニー・ソロモン      マイク・マッグローン
リチャード・トンプソン   リーランド・オーサー
エディー・オーティズ    ルイス・ガスマン
バリー・リーマン医師    ジョン・ベンジャミン・ヒッキー


 

予告編

 

 

感想
デンゼル・ワシントンが、全く動けない役ではフラストレーションが溜まったことだろう。アンジェリーナ・ジョリーは「そんなタマかよ!」の一言も言ってやりたい気分だが、アクション俳優としてブレイクする前の作品だから、まあいいか。

 

被害者の手首をノコギリで切り落として手錠を取れって、いきなりの指示では、そらー無理。
しかし、犯罪の質が緻密なようで全くなってない。リンカーンの指示も「碁盤目の様に歩け」と言いながら、その結果をアウトプットで再構築する様な場面は全くないし、ただの精神論かよ、と言いたくなる。

しかし、逆恨みではあるけど、犯罪の原因を作ったのが主人公、というのは後味があまり良くない。

 

それから、看護師セルマ役のクィーン・ラティファ。「TAXY NY」で過激なタクシードライバーの印象が深いが、ここでは非常に地味な役割。

 

 

あらすじ
刑事リンカーン・ライム。地下で起きた事件の検証に赴く中で事故により全身麻痺の体になる。動かせるのは首回りと指先のみ。
ニューヨークの空港で車を待つ夫婦。迎えが来ないのでやむなくタクシーに乗るが、目的とは違う方向に走る。

巡査のアメリア・ドナヒュー。パトロールに出掛ける矢先、連絡を受けて鉄道施設構内に急行。通報した少年から話を聞くうちに砂利の中から出た手を発見。指先の肉が取れ、骨が見えている。廻りを見回すと線路に何かが置いてある。証拠品と判断して貨物列車を停止させるアメリア。現場の様子をインスタント・カメラで丹念に記録した。

 

刑事のセリットとソロモン。リンカーンの元に事件捜査の協力を求めに来た。リンカーンは現在、刑事からは退き、独自の推理力で捜査に協力して一定の報酬を受けている立場だった。事故から4年が過ぎていた。住み込みの看護師セルマが日常の世話をしている。医療機器の調整をするリチャードは友人。

最初は興味がなかったが、アメリアが撮った写真を見て行くうちに単なる誘拐事件ではないと気付くリンカーン。そして写真を撮ったアメリアの捜査センスの良さを評価し、捜査メンバーに加える様に要求。

残された証拠(ボルトとアスベスト、新聞切り抜き)からリンカーンは妻が監禁されている場所と処刑時刻を推定。アメリアは無理やりの形で現場に同行させられる。
地下道の蒸気パイプが交差する場所。あと一歩で時刻に間に合わず、妻は蒸気を浴びて死んでいた。リンカーンからの無線指示で現場の証拠を集めるアメリア。だがリンカーンが特徴のある手錠を外すため、犠牲者の手首を切って外せという命令を、どうしても実行出来ない。思い余ってその場を放棄し、自分の家に戻るアメリア。

 

次の事件が発生。若者が黄色のタクシーで連れ去られた。冷静に戻り、リンカーンの元に戻るアメリア。残されたものの臭い、動物の毛などからリンカーンは場所を旧い家畜処理場だと推理。
アメリアも鑑識の道具を持って急行。だが青年は全身に付けられた傷をネズミにかじられて絶命していた。
今回も優れた証拠集めをするアメリア。

犯人が残した小さな紙片をPC画面上で組み合わせているうちに、アメリアが女性を顔を見出し、リンカーンはそれが出版社のロゴマークであると思い出したと同時に、その出版社が出している犯罪の実話録も思い出していた。
古書店でその本を見つけるアメリア。第一から第三の殺人まで本と同じ殺害方法と残された証拠。
そこに書かれていた第四の殺人。

 

同じ頃タクシーで老人と少女が連れ去らせたという情報が入る。
リンカーンから伝えられた推理に基づき、アメリアが二人を見つけるが、老人は救えなかった。
現場に残されていたナンバープレートの番号(それだけホコリが付いていない)を見て必死に思い出すアメリア。リンカーンが警察時代に撮った写真に付いていたナンバー(認識番号)と同じ。リンカーンの命が狙われている。

 

その頃、リンカーンを訪れる男。入り口に出たセルマをナイフで一突きして男が入って来た。男は医療機器調整のリチャード。
実はリチャードは以前、警官を数名殺した男の特定に関して鑑識上のミスを犯しており、その事がリンカーンの意見書により罪に問われて6年収監された。それを恨みに思いながらも、次第に友人としてリンカーンに近づいて行ったのだった。
動けないリンカーンはわずかに残る指の機能でベッドを手動にし、チャンスを捕らえてリチャードがベッドに手を掛けた瞬間、ベッドの背を倒した。指を挟まれて出血するリチャード。逆上したリチャードはリンカーンをベッドから突き落とし、銃を向けた。その瞬間、アメリアがリチャードを射殺する。

 

リンカーンの部屋でのクリスマス・パーティー。