アウトレイジビヨンド 2012年 | 私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)

私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)

日々接した情報の保管場所として・・・・基本ネタバレです(陳謝)

監督  北野武

 

キャスト
大友(元大友組組長)  - ビートたけし
西野(花菱会若頭)    - 西田敏行
片岡(刑事)        - 小日向文世
石原(山王会若頭)    - 加瀬亮
嶋(木村一派) - 桐谷健太
小野(木村一派) - 新井浩文
繁田(刑事) - 松重豊
木村(木村一派) - 中野英雄
白山(山王会幹部) - 名高達男
五味(山王会幹部) - 光石研
舟木(山王会幹部) - 田中哲司
岡本(山王会幹部)  - 菅田俊
城(花菱会組員) - 高橋克典
李(韓国組織幹部) - 白竜
花菱会組員 - 國本鍾建
花菱会組員 - 井坂俊哉
張大成(韓国フィクサー) - 金田時男
富田(山王会幹部) - 中尾彬
中田(花菱会幹部) - 塩見三省
布施(花菱会会長) - 神山繁
加藤(山王会会長) - 三浦友和


 

予告編
https://www.youtube.com/watch?v=ha_6-xS3WwE


解説
世界中から熱い注目を浴びる北野武監督が、巨大暴力団組織の内部抗争をバイオレンス描写たっぷりに描いた『アウトレイジ』の続編。前作で死んだはずの元山王会大友組組長・大友がまさかの復活を果たし、関東と関西の二大暴力団の抗争に組織壊滅を図る警察の思惑が絡み合い、その渦中に大友が巻き込まれていく。前作から続投するビートたけし、三浦友和、加瀬亮、小日向文世らをはじめ、新たに登場する西田敏行、高橋克典、新井浩文、塩見三省、中尾彬らの悪人ぶりが見もの。

 

あらすじ
5年前、ヤクザ界での生き残りを懸け壮絶な権力闘争に明け暮れた暴力団「山王会」は関東の頂点を極め、政界にまで勢力を広げていた。彼らの壊滅を目指す刑事の片岡(小日向文世)は、関西最大の「花菱会」と対立させるべく策略を練る。そんな中、遺恨のある木村(中野英雄)に刺されて獄中で死んだはずの大友(ビートたけし)が生きていたという事実が持ち上がる。その後、出所した大

友だったが……。

 

感想
相変わらず暴力、暴力の連発だが、片岡が陰で山王会や大友を操る姿が前面に出て来た。節目、節目に出て来るきわどい暴力シーン。電気ドリルとか・・・・中でも出色だったのが大友組の時は下っ端のインテリヤクザだった石原へのリンチ。木村の経営するバッティングセンターに連れて来られ、大友が「野球やろうか」と笑う。ピッチングマシンの前で縛り付けられて顔面に硬球を受ける。

死んでもなお打ち込まれるボールの恐ろしさ。

高橋克典が、大友を手伝う花菱会の助っ人を好演。面の割れていない若いモンという事で、ゼンゼン期待していなかったら、動きがすごくシャープで銃を撃つ時も全く迷いがない。数シーン過ぎたところで「あ、克典ダ」と気がついた。考えてみればこの映画、かなり有名な俳優が実に無造作に出て来る。みんなヤクザにしちゃって、これもすごいね。

 

最後のシーン。片岡が、木村の葬儀に一人で来た大友に拳銃を渡すところで、今回抗争の首謀者が片岡だった事を確信した大友が、そのまま片岡に弾を撃ち込む。この時の大友の無表情がすごい虚無感。ただの殺し合いの映画だけど、それなり、カナ。