前作は「ウォール街」
監督 オリヴァー・ストーン
キャスト(役名)
マイケル・ダグラス (Gordon Gekko)
シャイア・ラブーフ (Jake Moore)
ジョシュ・ブローリン (Bretton James)
キャリー・マリガン (Winnie Gekko)
イーライ・ウォラック (Jules Steinhardt)
スーザン・サランドン (Jake's Mother)
フランク・ランジェラ (Louis Zabel)
ヴァネッサ・フェルリト (Audrey)
チャーリー・シーン (Bud Fox)
感想
「この2時間はあなたの資産になる」なーんてキャッチコピーがTVで流れてたんで「バリバリの投資合戦」みたいなのを期待していたが、その期待度からはややズレがあった。
5年間の裁判を経て8年間服役の後出所したゲッコー。精悍だった前作の容姿との落差は、演出を超えてじみじみとさせられた。
ジェイコブを知り、ウィニーとの関係回復への仲介を頼むゲッコーを見て、父親としての愛情にちょっとホロっとさせられたが、結局自分名義でない金を自らの手に戻すための手段でしかなかった。全く食えん男です。
娘から巻き上げた金で嬉々として投資の指示を出すゲッコーには、往年の自信に満ちた表情が。
きったはったで打ち合いをする投資の世界がけっこう輝いて見えてしまうのは、闘争本能をくすぐるからなのかな。
臨月に近くなったウィニーの元を訪れるジェイコブ。
ウィニーは彼を許す。そこへゲッコーが。
1億の返却を申し出、彼もまた許しを乞う。
オマエ、それ許すんかよ、とちょっとツッコミ入れたくもなる。それからエンディングにかけて、孫の1歳の誕生日を祝う会、みたいなシーンが。
こういうハッピーエンドは、どうだかなー。
ゼイベル社々長の自殺と対比させて、いかにも軽い結末に感動しますた。
それから、パーティの席上で現れた前作の主役級だったバド・フォックス(チャーリー・シーン)
おー、懐かしいと思って見ていたら、目が泳いでいるしスターとしてのオーラもゼンゼンない。
そういえば昨年めざましTVで、アル中で入院とか何とか言ってたのを思い出した。コチラ
こんな記事も
懲りないオジサンです。
それに較べれば、末期の喉頭がんを克服してこの映画の公開に臨んだマイケル・ダグラスは立派。
あらすじ
ウォール街で中堅の投資会社「ゼイベル社」に勤める若き証券マンのジェイコブ。彼にはウィニーという恋人がおり、彼女はインサイダー取引で服役したゴードン・ゲッコーの娘だった。
父を嫌うウィニー。服役中に兄が麻薬中毒で自殺、母親も錯乱状態になっていた。
ジェイコブは担当するエコエネルギーの会社にテコ入れするが、社内での評価は低い。
そんな時ゼイベル社は突然の株価暴落に逢い、破綻の末社長のルーは自殺。
父の様に慕っていたルーの復讐を誓うジェイコブは、出所した後公演等でそれなりの知名度を保っていたゲッコーに近づき、ゼイベル社を陥れたのがCS社のブレトンである事を聞き出す。
某国の石油会社の国有化に絡む風説を流し、ブレトンに損失を与える事に成功したジェイコブ。
だがブレトンはジェイコブの腕を見込んで彼を入社させる。
頭角を現すジェイコブ。中国の投資家に対するプレゼンでエコエネルギー会社への投資に興味を与えることに成功する。
だがブレトンはその話を潰す。
怒ったジェイコブはCS社を辞める。
そんな時ゲッコーはスイス銀行にウィニー名義の預金が1億ドルあるとジェイコブに教える。
ウィニーに、その預金を投資会社へ融資する事を求めるジェイコブ。スイスまで行き、預金移動の手続きをした2人。
だが金はその会社に振り込まれない。ゲッコーに持ち去られた事を悟る2人。
ゲッコーはその金を元手に株取引を繰り返し、僅かの間に10倍以上にしてしまう。
ジェイコブはウィニーの運営する非営利の告発サイトにブレトンの悪行に関する情報を流す。失脚していくブレトン。
ゲッコーに、ウィニーが妊娠している事を告げるジェイコブ。
一度は金の返却を拒絶するが結局1億ドルを彼女に戻し、関係の回復を懇願するゲッコー。